SDGs(エスディージーズ)とは?17の持続可能な開発目標について解説

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生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。自宅の電気を再エネに切り替えました。フォロワー3万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信するメディア「サステラ」を運営中。

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2015年9月25日に国連総会で採択された目標のことをSDGs(エスディージーズ)と呼びます。

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの頭文字・スペルを取った言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」と呼びます。

SDGsは17個の目標と169の達成基準で構成され、2030年までに達成すべき全世界の目標として定められています。

そんなSDGsについて、本記事では

  • どのように誕生したのか
  • どのような目標を掲げているのか
  • 現状はどうなっているのか

などについて解説させていただきます。

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MDGsとSDGs

SDGsのようなグローバル目標は2015年に突然誕生したわけではありません。

引用:首相官邸

2000年にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択されたMDGs(エムディージーズ、ミレニアム開発目標)が2015年に期限を迎えたことにより、バージョンアップする形でSDGsが誕生した背景があります。

MDGsは以下の8つの目標で構成されていました。

  • 目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
  • 目標2:初等教育の完全普及の達成
  • 目標3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
  • 目標4:乳幼児死亡率の削減
  • 目標5:妊産婦の健康の改善
  • 目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
  • 目標7:環境の持続可能性確保
  • 目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

引用:ミレニアム開発目標(MDGs)

それで、2015年に期限を迎えたMDGsの成果はどうだったのかというと、貧困や教育に関する問題はかなり改善されました。

極度の貧困で暮らす人の数は19億人(1990年)から8億3,600万人(2015年)に半減、途上国の初等教育就学率は80%(1990年)から91%(2015年)に増加しました。

一方で、乳幼児死亡率やジェンダー平等などは目標水準には及びませんでした。

つまり、MDGsによって救われた人もいれば、救われなかった人も多くいたのです。

そんなMDGsの結果を受け、SDGsの目標は「誰一人取り残さない(leave no one behind)」をコンセプトとしています。

また、MDGsでは先進国が発展途上国を支援するような性質がある点もたびたび問題視されてきました。

地球から資源がなくなりつつあると言っても、資源を消費しまくっているのは途上国ではなく先進国です。

途上国をサポートしてあげるのではなく、そもそも問題の根源は先進国にあるとも言えるでしょう。

SDGsでは「先進国自身も取り組む普遍的な目標」と位置付けている点もMDGsからバージョンアップした点です。

このように、前回のグローバル目標の反省点を加味し、アップデートされたのがSDGsというわけです。

17種類の目標

8つの目標を掲げたMDGsを改良して誕生したのがSDGsであることは上で解説をした通りです。

そんなSDGsは、全部で17種類の目標を設定しています。

17種類の目標は、大きく分けると

  • 経済
  • 社会
  • 環境

の3つのカテゴリーに分類することが出来ます。

以下がSDGsで掲げられた17種類の目標です。

目標1:貧困をなくそう

目標1は「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」がテーマ。

世界で7億人、およそ10人に一人が極度の貧困の中で暮らしています。

目標2:飢餓をゼロに

目標2は「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」がテーマ。

地球上には8億人、およそ9人に一人が上に苦しんでいます。

目標3:すべての人に健康と福祉を

目標3は「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」がテーマ。

2018年時点で、5歳になる前に亡くなる子どもは年間に580万人、6秒に1人の子どもが亡くなっています。

目標4:質の高い教育をみんなに

目標4は「すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」がテーマ。

世界には、小学校に通えない子供が6,300万人、中学校に通えない子どもが6,100万人います。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

目標5は「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」がテーマ。

特にジェンダー平等は日本にとっては大きな課題で、男女の格差を比べたジェンダーギャップ指数によると、日本は149ヵ国中121位です。

その他、世界中で1,200万人の18歳未満の女の子望まない結婚をさせられている児童婚も大きな課題です。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

目標6は「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」がテーマ。

およそ22億人、世界人口の3分の1の人が安全な水を飲むことが出来ていません。

また、42億人、世界の半分以上の人が衛生的なトイレを使用できていません。

目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに

目標7は「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」がテーマ。

日本人は当たり前に使用している電気やガスといったエネルギーですが、世界ではおよそ8.4億人の人が利用できずにいます。

また、電気が使えないがゆえに、薪や炭といった人体や環境に害を及ぼす燃料を使用している人が30億人近くいます。

目標8:働きがいも 経済成長も

目標8は「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する」がテーマ。

世界の失業者は現在2億人以上おり、働いている人であっても、世界のおよそ半分の人は1日2ドル以下の賃金で働いている現状があります。

また、世界の貧しい国々(後発開発途上国)では5歳~17歳の子供の4人に1人が就学できず、労働を強いられています。

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

目標9は「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」がテーマ。

日本をはじめ先進国では当たり前に利用されているインターネットですが、今でも世界で40億人の人がインターネットにアクセス出来ておらず、その90%が開発途上国に暮らしています。

目標10:人や国の不平等をなくそう

目標10は「各国内及び各国間の不平等を是正する」がテーマ。

世界人口70億人のうち、最も裕福な8人が36億人に匹敵する富を有している現状があります。

目標11:住み続けられるまちづくりを

目標11は「包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」がテーマ。

現在、世界人口の55%が都市部に暮らしており、この人口は今後増え続け、2050年には68%の人口が都市部に集中すると予測されています。

人口が密集することで、交通渋滞の悪化、ゴミの大量発生、家賃の高騰、貧富の格差によるスラムの発生などの問題が生じます。

目標12:つくる責任 つかう責任

目標12は「持続可能な生産消費形態を確保する」がテーマ。

世界では森林伐採、海洋資源の乱獲、二酸化炭素の排出などの生産・消費を繰り返し、地球に大きな負荷をかけています。

一方で人口は増え続け、2030年には85億人、2050年には97億人にまで増加すると言われております。

同じ生活を維持しようと思ったら地球が3個必要になってくる計算です。

目標13:気候変動に具体的な対策を

目標13は「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」がテーマ。

温室効果ガスの排出量は現在、1990年と比較すると50%以上増加しています。

このペースで温暖化が進行すると、海面が上昇して島が沈んだり、北極に住む動物たちが絶滅の危機にさらされてしまいます。

温暖化による気温上昇抑制の目安は、2015年のパリ協定において

「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」

と定められています。

目標14:海の豊かさを守ろう

目標14は「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」がテーマ。

世界中で海の魚が乱獲された結果、獲り過ぎている海の資源は33%、獲る余裕のある海の資源はたったの7%しかありません。

また、プラスチックゴミによる海洋汚染も深刻で、2050年には海を漂うプラスチックゴミの量が魚の量を超えるとも言われています。

目標15:陸の豊かさも守ろう

目標15は「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」がテーマ。

世界の森林面積は39.9億ヘクタール(2015年時点)で、全陸地のおよそ30.6%を占めています。

しかし、2010年から2015年にかけて、毎年330万ヘクタールのペースで森林が減少してしまいました。

また、森林の減少は生物多様性にも影響を与えており、1975年時点では生物の年間絶滅数は1,000種だったところ、今では年間4万種の生物が絶滅しているとされています。

目標16:平和と公正をすべての人に

目標16は「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」がテーマ。

世界の一部の地域ではいまだに紛争や暴力が蔓延しており、世界で5億3,500万人の子どもが紛争地域で生活をし、6,850万人が難民として住む場所を追われています。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

目標17は「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」がテーマ。

先進国、途上国を問わず「誰も置き去りにしない」というSDGsのコンセプトを体現する目標です。

また、国単位だけでなく、市民、学会、民間企業を含む全員が結束を図る必要性も示しています。

169種類の達成基準

SDGsの目標が17種類あることはお分かりいただけたかと思います。

しかし、目標は立てるだけでは意味がなく、具体的に「なにをもって達成とするか」を明確にする必要があります。

例えば、貧困をなくすと言っても、収入がいくらの人のことを貧困というのかが明確でないと、目標設定のしようがありません。

ですから、17種類の目標を具体的にどのように達成していくのか、という達成基準が169種類示されています。

以下の記事で169個の達成基準を詳しく紹介しているのであわせてご確認ください。

最後に

SDGsとは何か、その全体像はご理解頂けたかと思います。

ただし、最後に残念なことをお伝えしなければなりません。

それは、2019年9月にニューヨークの世界経済フォーラムで発表された「SDGsにどれだけ精通しているか」の意識調査。

日本は回答者の8%しかSDGsに精通しておらず、回答した28ヵ国の中で最下位という結果だったということです。

レジ袋の有料化などもあり、徐々に認知度は上昇してはいるものの、やはり世界的に見ればまだまだ日本は関心は薄い方です。

まずは自分で出来ることを実践する、そして、もっと大切なことは周囲の人も巻き込んで実践することです。

是非SDGsについて家族・友人・恋人と話し合ってみてください。

そして、自分たちでできることから実践してみてみましょう。

一人ひとりの小さな一歩が、人類の大いなる一歩へと繋がります。

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