SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」とは?世界の現状や取り組みを紹介

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RYU

生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。自宅の電気を再エネに切り替えました。フォロワー3万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信するメディア「サステラ」を運営中。

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日本では多くの子供が小学校・中学校の義務教育を受けています。

ですから、教育を受けていることは当たり前のことだと思っている人も多いと思います。

しかし、世界に目を向けてみると、教育を受けることは必ずしも当然のことではありません。

15歳を過ぎても読み書きが出来ない子、計算が出来ない子が世界中にはたくさんいるのです。

SDGsでは、そんな教育格差をなくすべく、16個の目標のうち4番目で「質の高い教育をみんなに」という目標を掲げています。

本記事では目標4について解説をさせていただきます。

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10個のターゲット

SDGsの目標4には全部で10個のターゲットが設定されています。

ターゲットとはすなわち、どうしたら達成とみなすか、という具体的な「基準」のことです。

10個のターゲットは以下の通りです。

4すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
4.12030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.22030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.32030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.42030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.52030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
4.62030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.72030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術 (ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。

世界の現状

世界はどんな教育の問題が抱えているのでしょうか。

学校へ通えない子供

2018年時点で、2億6000万人の子供が学校に通えていません。

同じ年齢の世界人口のうち、およそ5分の1が学校に通えていないことになります。

学校に通えていない子どもたちの人口は主にサハラ以南のアフリカに集中しています。

サハラ以南に住む子供の85%以上が、最低限の学習をしていません。

読み書きができない子ども

世界には、15歳以上で読み書きが出来ない人が6億1700万人いるといわれています。

読み書きができない子供の人口のうち、約半分が南アジア、4分の1がサハラ以南にアフリカに住んでいます。

識字率が最も低い国はニジェールで、男性35%、女性16%しか文字の読み書きができません。

性差別

教育が受けられない子供のうち3分の2が女性であるといわれています。

2016年のユニセフの報告によると、教育を受けた母親から生まれた子供たちは、相対的に学校に通う可能性が高くなるという報告があります。

つまり、女性が教育を受けるということは、何世代先の子供たちの教育問題にもかかわっているといえるでしょう。

ですから、教育という問題を解決するためには、同時に性差別の解消に取り組む必要があるのです。

原因

多くの子供が教育を受けている国もあれば、そうでない地域もある。

なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか。

貧困

教育と切っても切り離せない問題が「貧困」です。

学校に通えていない子どもたちは遊んでいるわけではありません。

家が貧しいために、働いてお金を稼いでいるのです。

児童労働に従事している5~14歳の子供は世界で1億5000万人います。

特に深刻なのがパキスタンで、学校に通っていない子供の88%が働いているとされています。

インドやバングラデシュでも40%以上と見積もられています。

出典:https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act04_02.html

児童婚

望まない結婚を強いられ、教育を受けられない女の子もいます。

世界ではおよそ2億5000万人が15歳未満で結婚をしています。

結婚をするのだから学校へ行く必要はない、と言われてしまうのです。

児童婚も貧困が原因であることが多いですが、その地域の文化や伝統、宗教的な理由も関係しています。

児童婚は経験した子どものうち42%が南アジア、26%が東アジアと太平洋地域、17%がアフリカです。

児童婚は子どもが教育を受けられないことはもちろん、子どもの成長発達に悪影響を与えたり、妊産婦死亡リスクが高まったりと、健康面でのリスクもあります。

出典:https://www.unicef.or.jp/osirase/back2014/1407_06.html

紛争

学校に通うことのできない子供のうち、2700万人が紛争が多発する地域に住んでいます。

紛争が起こると、自分たちが住む地域から逃げることを余儀なくされ、難民になってしまう可能性があります。

住む場所を失い難民になると、教育を受けられなくなる可能性は5倍も上昇します。

難民になった子供のうち、50%は小学校に通えていないのです。

出典:https://www.unicef.or.jp/news/2017/0199.html

できること

SDGs目標4を達成するために、私たち個人にもできることがあります。

ESA

ESA(Education Sponsorship in Asia)は、バングラデシュとインドの子供たちに教育支援を行っているNPO法人。

月2,000円の寄付をすることで、3人の子供が学校に通うことができるようになります。

また、ESAで販売されている商品購入でも教育支援に貢献することができます。

例えばスパイス2袋を購入するだけでも一人の子供が一か月学校へ通うことができるようになるのです。

公式サイト:ESA

チャイルド・スポンサーシップ

国際NGOワールド・ビジョンでは「チャイルド・スポンサーシップ」という子供たちの教育支援プログラムを実施しています。

チャイルド・スポンサーシップでは、教育の質を高める環境づくり、男女の教育格差の是正、子どもたちへの教育支援、学校のインフラ整備などを行っています。

月々4,500円、1日150円でこうした活動を継続的に支援することができます。

最後に

字が読めなければ必然的につくことができる仕事は限られてきます。

そうなると、劣悪な労働環境で働くことを余儀なくされ、貧困という問題にもつながってきます。

国の若者による学校教育履修期間の平均が1年長くなると、その口の貧困率は9%も低下するといわれています。

また、教育の問題を本気で解決しようと思ったらジェンダー平等などの問題も同時並行で解決する必要があります。

女性に教育機会が与えられれば、5歳児未満の死亡率や児童婚などの問題も改善されることになります。

結局のところ、「教育」はあらゆるSDGs目標達成の礎をなしているのです。

いつの時代でも、地球の未来を担っているのは子供たちです。

子供たちが教育を受けられるかどうかは、持続可能な地球を実現できるかどうかにかかわっていると言っても過言ではありません。

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