エシカルコンシャスとは?分かりやすく意味を解説します

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RYU

生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。自宅の電気を再エネに切り替えました。フォロワー3万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信するメディア「サステラ」を運営中。

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最近よく商品説明とかで「エシカルコンシャス」という文言を見かけることがありませんか?

エシカルコンシャスとは、そのまま訳すと

エシカル(ethical)=「倫理的な」
コンシャス(conscious)=「意識的な」

という意味になります。

つまり「この商品は倫理に配慮していますよ」という意味です。

でも、この説明を聞いてもいまいちピンとこない人も多いかと思います。

というわけで、本記事では「商品」と「倫理」について詳しくお話させていただきます。

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商品の多くが倫理に反している

まず前提として、この世には倫理に反して作られた商品が沢山ある、ということを理解する必要があります。

特に「安い商品」は基本的に何かしらの倫理に反する方法で作られている、と理解して差し支えないと思います。

例えば不当に安い賃金で労働をさせたり、環境破壊をしたり、動物を搾取したり。

そういう倫理に反する商品は買わず、倫理的な商品を買いましょう、という消費行動を「エシカル消費」と呼びます。

近年、このエシカル消費が非常に注目を集めています。

なぜ注目を集めているのかといえば、ずばり「気候変動」や「SDGs」が注目されているからです。

ファッション業界の闇

特にエシカルコンシャスという言葉を多く見かけるのがファッション業界です。

なぜなら、この世の「環境問題」や「社会問題」など、この世の闇がふんだんに盛り込まれているのがファッション業界だからです。

ファッション業界は石油産業に次ぐ、世界第2位の環境汚染産業なのです。

製造や流通で大量のCO2を排出し、コットンの栽培では大量の水を使用し、ポリエステルから出るマイクロプラスチックが海に流されまくっています。

加えて、ファッション業界は多くの不当労働を生み出しています。

ファッション業界の闇が世界に暴かれたことで有名な「ラナプラザの悲劇」。


出典:ダッカ近郊ビル崩落事故-Wikipedia

2013年に4月24日、バングラデシュの首都ダッカ近郊の縫製工場が崩落し、死者1138人、負傷者2500人を出した大惨事です。

事故が起きた背景には、縫製工場のビルには事故前日までに崩落しうる危険な亀裂が見つかっていて、ビル利用中止の警告が出されていました。

従業員からも心配する声が上がっていたそうです。

しかしビルのオーナーは少しでも取引先のアパレル企業の商品をつくるため、警告を無視し、従業員を働かせ続けました。

そして結果的に防げたはずの事故は起きてしまったというわけです。

この事故は世界中に大きな衝撃を与え、ファッション業界の構造的な問題点が浮き彫りとなりました。

結果、バングラデシュで洋服を生産しているH&M、ZARA、ユニクロなどが建物の安全性に関わる協定に署名をしました。

とはいえ、これで問題は解決されたのかと言えば、全く解決されていないわけです。

実際にバングラデシュやベトナムといった人件費の安い国で多くのメーカーは生産し続けているわけですから。

いまだに生産者を不当な賃金で働かされ、大量の温室効果ガスを排出し、人間の洋服やカバンのために動物は殺され続けています。

ただ中には良心のあるブランドもあって、環境に配慮した素材を使っていたり、労働者に適切な報酬を支払っていたり、動物の皮ではなく果物の皮などを使用していたりする場合があります。

こういう洋服のことを最近は「エシカルファッション」とか「サステナブルファッション」なんて呼んだりします。

でもそれって洋服の現物や写真だけ見せられても、一目ではよく分からないですよね。

なので、通販サイトとかが「これはエシカルコンシャスですよ」ということを教えてくれるケースがあります。

私がよく利用しているFarfetch(ファーフェッチ)なんかにはエシカルコンシャス商品を絞り込み検索ができたりします。

いずれにせよ、ファッション業界の闇に問題意識を持った人たちが選ぶのが「エシカルコンシャス」の印がある商品というわけです。

エシカルコンシャスの基準

倫理に配慮している商品がエシカルコンシャスだっていうのはお分かりいただけたと思います。

しかし、まだ疑問が残ります。

「何を基準にエシカルコンシャスと言ってるの?」

というお話ですよね。

これに関しては明確な基準があるわけではないですが、ファッションという文脈で言うなら

  • フェアトレード
  • サステナブル素材

を使っていることがエシカルコンシャスを名乗れる目安です。

フェアトレード

フェアトレードとは、発展途上国で作られた商品を適正な価格で販売することを意味します。

ラナプラザの悲劇は、バングラデシュという途上国で、先進国のメーカーやブランドが生産効率ばかりを優先して労働搾取をした結果起こった事故です。

このような、途上国と先進国の貿易の不均衡を解消するための仕組みがフェアトレードです。

商品を適正な価格設定にして、生産者にしっかり還元をする仕組みです。

サステナブル素材

ファッション業界は世界で2番目に環境を汚している業界と言われています。

世界で使用される殺虫剤のうち16%、農薬のうち7%がコットンの畑で使用されています。

殺虫剤は土壌の微生物を殺し、土地はやせ細り、生物多様性を損ないます。

農薬は地球温暖化対策に繋がります。

また、一枚のTシャツに必要なコットンの生産に使用される水の量は2,700ℓと言われています。

世界の洋服の6割を占める合成繊維はマイクロプラスチックを排出し、海洋汚染の原因となっています。

一方、「洋服と環境」に配慮をし、環境負荷の低い素材がサステナブル素材です。

オーガニックコットン、リネン、リサイクル素材などが代表的なサステナブル素材です。

デメリット

エシカルコンシャスのデメリット、それはシンプルに選択肢が少ない点です。

ファッション通販サイトで「エシカルコンシャス」と絞り込み検索をかけると、一気に商品数が減ります。

とはいえ、今はまだエシカルファッション黎明期なので、いずれ商品数は増えると思います。

というか私自身、かれこれ1年以上エシカルファッションしか買っていませんが、たった1年でもかなり商品数が増えた実感があります。

ファッション業界では今一番注目度の高いテーマですからね。

あと、なんでも選べたときに比べると、自由度が下がった分、「デザイン」と「素材」がドンピシャにハマッたときの喜びが大きくなりました。

商品数が少ないのも、捉え方によっちゃ楽しめます。

問題点

基準があいまい

まぁ正直に言って「エシカルコンシャス」の基準ってすっごい曖昧です。

例えば「オーガニックコットン使用」と書いてあっても、コットンのうち何%がオーガニックなのかが分かりません。

5%がオーガニックコットンで、95%が普通のコットン、なんてこともあり得ます。

これに関して、一応は「GOTS」という認証ラベルが一つの基準になります。

これがGOTS認証ラベルです。

このラベルがあれば、最低でも70%以上はオーガニックコットンが使用されていることが保証されています。

ただまぁ、この認証ラベルが付与されている洋服はほんとーに少ないです。

じゃあ認証ラベルがなければオーガニックコットンが使用されていないのかと言われると、そんなこともないですし。

結局のところ、信頼できるブランドを見つけて、そのブランドの商品を買うしかありません。

ちなみに、世間的に信頼度の高いブランドはアディダス、エコアルフ、SAVE THE DUCK、VEJA、Nudie Jeansあたりです。

あと個人的にはAcne Studiosあたりも最近よくエシカルな商品を出していて好きですね。

表記が統一されていない

通販サイトで「エシカルコンシャス」と絞り込み検索をかけたとき、「いやこれどこがサステナブルなんだ?」と思ってしまうことが多々あります。

例えば、ブランドの公式サイトで見たら「オーガニックコットン」と記載されていても、別の通販サイトで見たら「コットン」と記載されている、なんてことがよくあります。

最後に

いまでこそ「エシカルコンシャス」なんて言葉を用いて、エシカルな商品とそうでない商品を区別しています。

ただ、そう遠くない将来、すべての商品がエシカルコンシャスな商品に切り替わると思います。

なぜなら、欧米ではすで、社会問題や環境問題に配慮している企業に対して積極的に投資をするESG投資が加速しています。

逆に、ダイベストメントといって、環境に配慮していない企業から投資を引き上げる動きが加速しているからです。

要するに倫理に配慮することは「意識が高い」とかそういう話ではなく、企業にとって死活問題になりつつあるのです。

実際、アディダスはスタンスミスで使っていたリアルレザーの完全廃止を掲げてヴィーガンレザーへの切り替えをし、グッチやバーバリーなど多くのハイブランドは動物搾取に対する批判から、毛皮を使わない「ファーフリー宣言」を出し、プラダは自社の代名詞だった「ナイロン」の使用をやめ、すべて再生ナイロン繊維「ECONYL」に切り替えを宣言したりしています。

ファッション業界のみならず、すべての産業で「エシカル」が今後加速していくことは間違いないでしょう。

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