フェアトレードとは?メリットや問題点についても解説

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RYU

生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。自宅の電気を再エネに切り替えました。フォロワー3万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信するメディア「サステラ」を運営中。

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フェアトレードとは、途上国で生産された商品を適正な価格で販売することを意味します。

しかしなぜ、適正な価格で販売することがそんなに大切なのでしょうか?

確かに、一般的な感覚で言えば「安ければ安い方がありがたい」と感じるのが普通です。

ただ、安さは時として、何かの犠牲の上に成り立っているのです。

ですから、なぜフェアトレードが推奨されているのか、その背景を知ることが重要です。

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推奨される背景

普段買い物をしていて、相場よりも明らかに安い商品を見かけたりすることはありませんか?

例えばファストファッションが分かりやすい例です。

商品の品質は申し分ないのにも関わらず、とても安い価格で販売されています。

なぜそんなに安い価格で販売できるのでしょう?

それは、色々なコストを削減しているからです。

しかし、コストを削減しようとすると、生産者や労働者に正当な対価が支払われないことがあります。

また、生産効率を上げるために過剰に農薬が使用されたりすることもあります。

生産者や労働者に正当な対価が支払われないことが貧困につながったり、過剰に農薬を使用すると環境が破壊されたり生産者の健康に悪影響を与えます。

ですから、適正な価格で商品を販売することで、生産国の人たちの生活、健康、環境を守ることができるのです。

その他、支援の継続性の高さもフェアトレードが注目されている理由の一つです。

従来までの発展途上国への支援は、先進国が一方的に支援するような性質を帯びていましたが、このような支援は先進国の都合によって左右され、継続性に欠けることが問題視されてきました。

ですから、フェアトレード商品を購入することで、私たち一消費者が継続的に発展途上国を支援することが出来るのです。

そんな背景から、フェアトレードが推奨されているわけです。

例として洋服をあげましたが、その他にも多くの商品にフェアトレードが導入されています。

フェアトレードの基準

続いては

「どうすればフェアトレード商品と認定されるのか」

という基準についてお話します。

フェアトレード商品と認定されるためには多くの基準がありますが、大きく

  • 経済的基準
  • 社会的基準
  • 環境的基準

の3つに分類することが出来ます。

経済的基準・フェアトレード最低価格の保証
・フェアトレード・プレミアムの支払い
・長期的な取引の促進
・必要に応じた前払いの保証など
社会的基準・安全な労働環境
・民主的な運営
・差別の禁止
・児童労働・強制労働の禁止など
環境的基準・農薬・薬品の使用削減と適正使用
・有機栽培の奨励
・土壌・水源・生物多様性の保全
・遺伝子組み換え品の禁止など

引用:国際フェアトレード基準

以上の基準を満たした商品だけが、フェアトレード商品として認められます。

フェアトレード商品

フェアトレードが導入されている商品には

  • コーヒー
  • カカオ
  • コットン
  • お茶

などが挙げられます。

すべてに共通しているのは「開発途上国で生産されることが多い商品」です。

フェアトレードのメリット

フェアトレード認証製品を購入すると

  • 地球環境が守られる
  • 貧しい国の生産者・労働者を支援することができる
  • 児童労働を防ぐことに繋がる
  • ジェンダー平等の実現に貢献できる

などのメリットがあります。

「地球環境」や「貧しい国」についてのメリットはイメージしやすいでしょう。

なぜフェアトレードの商品を買うだけで児童労働やジェンダー平等に貢献できるのかについては、「フェアトレードとSDGs」で後述致します。

フェアトレードの問題点

そもそもフェアトレード自体が「適正な価格で販売」ことを目的とした仕組みです。

ですから、フェアトレード認証を受けた製品は、受けていない製品に比べて相対的に金額が高いケースが多いです。

日々の生活を送ることが精一杯な人たちにとって、高い商品を選ぶのはハードルが高いかもしれません。

ただ、忘れてはならないのは、フェアトレードの商品は高いのではなく、本来であれば適正な価格です。

コンビニ、スーパー、ファストファッション、100円均一などで売られている商品が安すぎるのです。

生産者の犠牲の上に安さを享受しているということを全ての人が認識する必要があります。

フェアトレードとSDGs

フェアトレードという考え方は1960年代からありますが、ここ最近は特に、急速な広がりを見せています。

その理由はSDGsにあります。

世界は今、SDGsの目標を達成するべく同じ目標に向かって歩みを進めています。

そして、フェアトレードはSDGsの目標達成に寄与する仕組みとして注目されています。

SDGsが掲げる17個の目標の中でも、特に以下に掲げる8個の目標に大きく寄与するとされています。

SDGs目標フェアトレードの取り組み
目標1・小規模生産者の持続可能な生産・生活を支えるフェアトレード価格+プレミアムの保証
・長期的な取引の促進
・必要に応じ生産者への前払いの保証
目標2・小規模生産者の持続可能な生産・生活を支えるフェアトレード価格+プレミアムの保証
・フェアトレード環境基準:農薬の使用制限、水源・土壌・生物多様性の保全、エネルギー・CO2排出削減
目標5・ジェンダーの平等とエンパワーメント
・プレミアムを女性の負荷軽減に活用し、社会的立場の向上へ活かす例も:衛生的な水へのアクセス、医療、育児・移動手段へのサポート等
目標8・ILO憲章に基づくフェアトレード基準:労働者の権利、よりよい労働条件・労働環境の保証、生活賃金の保証
・児童労働・強制労働発生リスクへの対策
目標12・フェアトレードは消費者と生産者・ビジネスを繋げる仕組み
・生産サイドの取り組みとしては、環境的に持続可能な農法の促進やプレミアムによる持続可能性への取り組み:灌漑、生産性の改善等
・消費サイドの取り組みとしては、世界30ヵ国・2000以上の自治体がフェアトレード調達を促進(「フェアトレードタウン」)
目標13・エネルギー使用削減、土壌・水源・生物多様性の保全等
・50%以上のフェアトレード認証生産者はオーガニック認証も取得⇒環境負荷、気候変動の側面からも有効
・気候変動への対策トレーニングの提供
・プレミアムを気候変動対策に活用する例も:雨水灌漑、環境負荷低減農法への切り替え
目標16・フェアトレード・インターナショナルのガバナンス:小規模生産者・労働者が50%の意思決定権を握り、基準・方針策定などに彼らの意志が反映されている。
・小規模生産者・労働者自らが政策提言に深く関わっていける体制(エンパワーメント)
目標17・マルチステークホルダーアプローチ:フェアトレード基準策定プロセス、持続可能な農業開発に向けたイノベーション、資金調達
・Incofin Fund Management、 Grameen Foundationとのパートナーシップで、生産者へのファイナンスサポート
・政府セクターやプライベートセクターとのパートナーシップ:ネスレ・ネスプレッソ、コロンビア政府、コーヒー生産者組合と共同で退職金プロジェクト

出典:フェアトレードジャパン

日本のフェアトレード

日本におけるフェアトレード市場は、2018年時点で124億円です。

毎年右肩上がりで成長をしています。

それでは、124億円という数字は世界的に見たらどうでしょうか。

出典:フェアトレード海外報告

残念ながら、他の国と比較すると日本はフェアトレードが浸透している国とは言えません。

世界の中で17番目、G7の中では最下位という結果です。

先進国としての役割を果たせているとは言えない数字です。

そもそもフェアトレードは「途上国からの搾取をやめさせるため先進国に課された仕組み」という側面があるので、先進国で最下位ということは実質世界で最下位と言っても過言ではありません。

フェアトレード認証ラベル

「フェアトレードの商品を買おう」

と言っても、まずはフェアトレードの商品を見分ける必要があります。

こちらのラベルが、フェアトレード商品を目印となる認証ラベルです。

このラベルが表示されていると、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしていることを意味します。

最後に

「SDGs」とか「持続可能な社会」という言葉を聞く機会が増えました。

しかし「そうは言っても自分たちには何ができるんだろう?」と考えたことはありませんか?

募金活動をしたりボランティア活動するのは少しハードルが高いと感じる人も多いでしょう。

ですが、フェアトレードなら普段購入している商品を切り替えるだけで世界に貢献することができるんです。

普段買い物をするとき、是非フェアトレード認証ラベルがあるかどうかをチェックしてみてください。

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