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GOTS認証とは?ラベルの意味やメリットについて解説!

GOTS認証とは、Global Organic Textile Standardの略で、オーガニックテキスタイルの世界基準を指します。

テキスタイル=繊維製品

オーガニックコットンを名乗る洋服をたまに見かけますが、それが本当にオーガニックコットンなのか一消費者には判断しづらいです。

さらに、オーガニックコットンと言っても、その洋服にどれくらいオーガニックコットンが使用されていれば皆さんが求める品質なのかが不透明です。

例えば、オーガニックコットンを名乗る商品が、実際にはオーガニックコットンが5%程度しか使用されておらず、残りの95%は農薬や化学肥料が使用されたコットンを使用されていたらどうでしょう?

環境に優しい選択をしたいからオーガニックコットンの洋服を探しているという人にとって、納得のいく品質だとは到底思えません。

この問題を解決するためには、みんなが「これならオーガニックだ!」と納得できる含有率をルール化する必要があります。

このような、オーガニックコットンの含有率に基準を設定し、本当に基準を満たしているかどうかを審査するルールをGOTSと呼ぶのです。

【関連記事】オーガニックコットンとは?メリット・デメリットを解説します

目次

GOTSが定めるオーガニック含有率

ちなみにGOTSには

  • 原料が95%以上オーガニックの場合
  • 原料の70%以上95%未満がオーガニックの場合

の2種類のラベルがあります。

「なんで100%一択じゃないの?」

「厳しい方だけでいいでしょ?」

って思う人もいるかもしれません。

ただ、現在生産されているオーガニックコットンは全コットンのうち、たった1%にも満たない生産量です。

そんな生産量で100%一択の基準を設けてしまったら、そもそも認証を受けられる商品自体がなくなってしまい、認証制度が広がらなくなってしまいます。

しっかりオーガニックコットンの基準を設けること、それなりのハードルを設けること、そして認証を受ける商品が広がること・・・。

これらすべてがファッション界にサステナブルな風を吹かせるために必要なのです。

GOTS認証の基準

GOTS認証を受けるための基準はオーガニックコットンの含有率だけではありません。

以下、GOTSが定める認証の基準です。

【原料】70%以上がオーガニック
【一貫した認証】原料から最終製品まで、全ての工程をカバー
【有機製品精度】オーガニック以外の製品との混同、汚染されない管理
【雇用倫理】強制労働・児童労働の禁止
【労働環境】衛生的で安全な労働環境と搾取のない労働条件である
【差別禁止】差別禁止が実践されている
【薬剤使用制限】廃水処理方法や生分解性の基準に基づき、毒性の強い薬剤を使用しない
【GM禁止】原料や助剤等に遺伝子組換技術は使わない
【動物実験禁止】生体実験をしない
【残留物】最終製品に残留物がないかチェック
【環境配慮】水・エネルギーの使用や廃棄物に関しての環境目標を設置
【トレーサビリティー】製品の追跡可能性が確保されている
引用:オーガニックテキスタイル世界基準

なんで洋服のオーガニックコットンに対する基準を決める認証制度なのに、こんなに色々な基準があるのか。

それは、ファッション業界は様々な闇を抱えていること、そしてこれらの問題は全てが密接に絡み合っていることなどが理由として挙げられます。

ファッション業界が抱える闇については、詳しくはコチラのエシカルファッションの記事を読んでください。

つまり、GOTS認証をクリアした洋服を増やすためには、そもそも全コットンの中で1%にも満たないオーガニックコットンの生産をもっと増やす必要があるわけで、そうなるとオーガニックコットンを作る人や環境も間違いなく大切になってくるというわけです。

【関連記事】児童労働とは?現状・原因・解決策・私たちにできること

メリット

GOTS認証の商品を購入することのメリットとして「持続可能な社会の実現に繋がる」ということが挙げられます。

オーガニックコットンの商品を買う理由として「肌に優しい」ことを挙げる人がいますが、確かにコットンは確かに肌に優しい素材ですが、オーガニックでも普通のコットンでも優しさは同じです。

ただ、オーガニックコットンは普通のコットンよりもサステナブルです。

WWF(世界自然保護基金)によると、一枚のTシャツに必要なコットンの生産に使用される水の量は2,700リットル。

一方、オーガニックコットンの場合は、オーガニックコットンの栽培には、243リットルしか必要ではないんだとか。

また、オーガニックコットンの生産は普通のコットンと比較しても機械化に頼る必要がないので、温室効果ガスの排出量も46%少ない。

水不足は世界の深刻な問題ですし、温暖化に関しては喫緊の課題です。

オーガニックコットンを選ぶことで、これらの問題解決に繋がるというわけです。

参照:VOGE

【関連記事】SDGs(エスディージーズ)とは?17の持続可能な開発目標について解説

最後に

以上がオーガニックテキスタイルの世界基準であるGOTSの解説です。

これからは洋服を選ぶ際、GOTS認証のラベルがあるかどうか、是非チェックしてみてください。

そして、出来ることなら、GOTS認証ラベルのある洋服を買いましょう。

その行動が、オーガニックコットンの洋服が増えることに繋がり、ひいては持続可能な社会の実現に繋がります。

【関連記事】サステナブルラベル16選!ラベルの意味や購入するメリットを解説

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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