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ファストファッションが抱える2つの問題とは?

コラム
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RYU

サステナブル生活を送る人たちが集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。フォロワー4万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

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安くて品質の高い洋服が売りのファストファッション。

ユニクロ、GU、H&M、ZARAなど、一度は購入したことがある人も多いのではないでしょうか。

かくいう筆者も、サステナビリティに関心を持ってからは全く買わなくなったものの、学生の頃はお世話になったものです。

ところで、これまでファッション業界は春夏秋冬の4回、新作を出すのが一般的な慣習でした。

ファッション雑誌などでSS(スプリング・サマー)コレクションとか、AW(オータム・ウィンター)コレクションといった言葉を見たことがあると思います。

一方、ファストファッションは一週間という短いスパンで新しい商品を展開します。

価格にしろ、生産量にしろ、これまでのファッション業界のあり方を根本から変えてしまったのがファストファッションです。

しかし、ファストファッションがもたらした変化は、必ずしも良い側面ばかりではありませんでした。

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人権問題

出典:ダッカ近郊ビル崩落事故-Wikipedia

ファストファッションが抱える問題が明るみに出たきっかけが2013年に起こった「ラナプラザの悲劇」です。

ラナ・プラザの悲劇とは、2013年4月24日にバングラディッシュの首都ダッカ郊外にある「ラナ・プラザ」という商業ビルが崩壊し、死者1100人以上・負傷者2500人以上・行方不明500人以上の大惨事になった事故です。

縫製工場のビルには事故前日までに崩落しうる危険な亀裂が見つかっていて、ビル利用中止の警告が出されていました。

従業員からも心配する声が上がっていたそうです。

しかしビルのオーナーは少しでも取引先のアパレル企業の商品をつくるため、警告を無視し、従業員を働かせ続けました。

そして結果的に防げたはずの事故は起きてしまったというわけです。

この事故は世界中に大きな衝撃を与え、ファッション業界の構造的な問題点が浮き彫りとなりました。

結果、バングラデシュで洋服を生産しているH&M、ZARA、ユニクロなどが建物の安全性に関わる協定に署名をすることになったのです。

ただ、ファストファッション業界がこれで本当に改善されたのかと言われると、大きな疑問が残ります。

そもそもファストファッションというビジネスモデルは「安い労働力」に支えられています。

安くて高品質をうたう以上、洋服の品質は落とせませんから、抑えられるのは人件費だけです。

ですから、ファストファッション業界は「人件費の安い途上国で生産する」という構造を容易に変えることは出来ません。

そして生産者や労働者に適正な報酬や賃金を支払うことが出来ないのなら、貧困問題が解消されることはありません。

つまり、ラナ・プラザの悲劇のような事件はこれからも起こりうるのです。

環境問題

そもそもファッション業界自体が非常に環境負荷の大きな業界です。

アパレル産業は世界で二番目に環境汚染をしている業界とも言われています。

Tシャツ1枚分の綿を生産するのに2,700リットル、ジーンズ1本分の綿を生産するには1万リットル以上の水が必要と言われています。

1万リットルといったら、1人分の飲み水の10年分に相当する量です。

また、世界の耕地面積のたった2.5%に過ぎない綿花畑において、世界の農薬の6.8%、殺虫剤の15.7%が綿花の栽培で使用されています。

農薬をまいた農地などから発生する亜酸化窒素ガスは、二酸化炭素の310倍の温室効果があると言われています。

そんなファッション業界ですから、一般的なアパレルブランドに比べて、さらに大量生産をするファストファッションがどれだけ環境負荷が大きいかは想像に難くありません。

しかもファストファッションの洋服は、着られなくなったら大抵の場合はゴミとして廃棄されます。

有名なブランドの高品質な洋服であればリセールバリューがあるため、古着としてまた誰かに着てもらえる可能性が高いです。

しかしファストファッションは中古で売ることが難しいので、着なくなったら廃棄するしかありません。

「じゃあ途上国に寄付すればいいじゃないか」と思われる方もいるかもしれません。

というよりも、廃棄されたり、リサイクルボックスに回収された洋服の多くは、実際のところ途上国に送られることになります。

しかし途上国への洋服の寄付は、近年色々な問題が明るみになってきています。

アフリカは現在、需要をはるかに上回る量の洋服が世界中から送られてくるため、廃棄処分されているのが現状です。

ガーナに輸出されている洋服の4割は埋め立て処分されていると言われています。

また、あまりにも大量の古着が市場に流通しているため、アフリカの繊維産業が全く育たないという弊害も浮き彫りになってきています。

いずれにしても、一度作られた洋服は、「自国で着続ける」ことが最もサステナブルであると言われています。

だからこそ、高品質で長く着ることができ、着なくなっても古着として売ることのできる服を買うべきなのです。

最後に

ファストファッションという業界に問題意識を持つ消費者は何をすればいいのか?

個人的に、ボイコットすることはオススメしません。

怒られるよりも褒められる方が頑張れるのは、人も企業も同じです。

ですから、ファストファッション業界に問題意識を持つ人はぜひ「バイコット」をしましょう。

バイコットとは、支持する企業の商品を積極的に購入して支持を表明することです。

企業の行動原理はいつだって「売れるかどうか」です。

サステナブルな企業の商品が売れれば、その企業はさらにサステナブルな商品を作ろうとするでしょう。

そして競合他社も、まねをして負けじとサステナブルな商品づくりにシフトするでしょう。

企業を動かしたいなら、ファストファッションを批判するよりも、サステナブルなブランドを買って支持する方が効果的です。

環境問題や社会問題に貢献しているブランドの洋服を積極的に選び、買い物によって意思表示をしましょう。

もしどんな洋服がサステナブルなのかが分からないという人は、ぜひ以下の記事もあわせてお読みください。

関連記事:サステナブルファッションとは?意味・素材・ブランドなどを解説します

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