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O0u(オーゼロユー)がサステナブルと言える2つの理由とは?

SDGsや脱炭素などが注目されることが多い昨今、ファッション業界の環境汚染はかねてより問題視されてきました。

そんなこともあって、最近では数多くのサステナブルファッションブランドが新たに登場しています。

そして2021年、グローバルワークやローリーズファームなどを展開しているアパレル大手のアダストリアも、サステナブルファッションブランドを新たにスタートしました。

それが今回紹介をさせていただくO0u(オーゼロユー)です。

これまでのサステナブルファッションといえば、小規模なブランドが新たに登場するか、あるいは有名ブランドが一部サステナブルなアイテムを投入する、というパターンがほとんどでした。

一方のO0uは、大手のアパレルブランドが新たに立ち上げたサステナブルファッション専門のブランドということもあり、個人的にとても注目しています。

ただし、サステナブルを名乗る以上は、単にデザインや品質が優れているというだけでなく、素材や生産工程が環境に配慮されている必要があります。

というわけで、本記事ではO0uのどういった点がサステナブルなのか、紹介をさせていただきたいと思います。

O0u公式サイト

目次

サステナビリティ

O0uがサステナブルファッションであると言える理由は

  • サステナブル素材
  • ライフサイクルアセスメント

という2つのキーワードに集約することが出来ます。

どういうことか詳しくお話させていただきます。

サステナブル素材

O0uで販売されている洋服は

  • オーガニックコットン
  • リサイクル素材
  • テンセル
  • ヴィーガンレザー

といった環境負荷の低い素材を採用しています。

オーガニックコットン

オーガニックコットンとは、化学肥料や農薬を使用せず、有機栽培で生産された綿のことを指します。

ジーンズ1本分の綿を生産するには1万リットル以上の水が必要ですが、オーガニックコットンの場合は243リットルで済みます。

また、収穫の際には、通常のコットンのように枯葉剤を散布したり機械を使って刈り取ったりせず、ひとつづつ丁寧に手摘みで収穫をしていきます。

農薬にも機械にも頼らないため、温室効果ガスの排出量は通常のコットンに比べて46%も少ないと言われています。

リサイクル素材

使用済みのコットンやポリエステルといった洋服の繊維や、廃棄されたペットボトルなどをリサイクルし、洋服の繊維として再利用されるものをリサイクル素材と呼びます。

リサイクル素材は、新たに原料を生産する必要がないため、バージン素材に比べて使われる水の使用量や、エネルギー消費量がはるかに少ないのが特徴です。

テンセル

ユーカリなどの木材パルプを溶剤で溶かして、中のセルロースを繊維に再生したものをテンセルといいます。

ユーカリの木は耕地面積が少なく、同じ量の綿布を作る場合に必要とされる綿畑の耕地面積の10分の1で済むという点が大きなメリットです。

また、水の使用量も非常に少なく、コットンの14分の1程度で済みます。

さらにテンセルは堆肥化可能で生分解性を有することが認定されています。

例えば自然界で分解されるのに、レザーバッグは50年、ポリエステルのドレスは200年かかると言われています。

しかしテンセルは土に埋めると4~5か月程度で完全に自然環境に還ることができます。

ヴィーガンレザー

動物由来の革製品を使わず、樹皮、キノコ、果物、サボテンといった生物由来の素材が使われたものをヴィーガンレザーと呼びます。

世界のCO2排出量の18%が畜産と言われており、また、牧草地開拓のために大量の森林伐採に繋がっています。

また、動物の搾取をやめることは生物多様性を守ることにも繋がります。

ライフサイクルアセスメント

正直に言って、環境に配慮された素材を使用しているブランドは、O0u以外にも沢山あります。

ただ、O0uが特にスゴいなと思うのが、ライフサイクルアセスメントを公開しているという点です。

ライフサイクルアセスメントとは、商品の原料生産から消費に至るまでの環境負荷を評価することを指します。

具体的に言えば、O0uでは消費ページで

  • Higg Index
  • MSIスコア

を公開しています。

Higg Index

アパレルの世界的な業界団体であるサステイナブル・アパレル・ コーリション(SAC)。

そんなSACが開発した、環境・社会負荷を測定し、見える化する指標をHigg Index(ヒグ・インデックス)と呼びます。

そしてO0uは、各商品ページにて、Higg Indexを公開しています。

MSIスコア

SACによって開発されたHigg Index のいち要素であるHigg Materials Sustainability Index(Higg MSI)。

4領域(温暖化・水不足・資源枯渇・水質汚染)における環境負荷を100点満点換算で算出したスコアです。

O0uでは、各製品のスコアの順位に応じて、4領域の環境負荷を三段階で表示しています。

デザイン

O0uの洋服は、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。

でも、ファストファッションみたいに「ありきたりなデザイン」ではなくて、絶妙にシルエットやサイズ感がカッコイイんですよね。

しかも、過度にトレンドを追求したデザインではなく、いつの時代でも通用するような普遍的なデザインです。

実はファッションの持続可能性において、流行に左右されずに着用できるというのは、洋服をいつまでも長く着続けられるという意味で、非常に重要なポイントです。

価格

サステナブルファッションは、正直に言って割高なブランドや商品が多いです。

なぜなら、素材にこだわって作られているからです。

たとえば洋服の原価を下げるには安価に量産できるポリエステルなどが使われます。

ただ、サステナブルファッションはそれができず、流通量の少ないオーガニックコットンなどが使われたりします。

というわけで、必然的にサステナブルファッションは原価が上がり、商品価格も高くなりがちです。

しかしO0uは、サステナビリティにこだわりつつも、そこまで高すぎず、多くの人が手を出しやすい価格で設定されています。

1万円以下で買える商品が非常に多く、高くても2万円を超える商品はほとんどありません。

最後に

個人的にO0uがスゴいなと思うのは、ライフサイクルアセスメントを公開しているという点です。

これが出来ている国内ブランドは、現時点でほとんどないのではないでしょうか。

でも、ライフサイクルアセスメントは、サステナビリティを考える上では一番重要と言っても過言ではありません。

例えば、電気自動車は、自動車そのものはCO2を排出していないけど、火力発電で作られた電気を使っていたとしたら、それは真にサステナブルとは言えません。

要するに、本当に地球環境に配慮されているかどうかは、商品の生産過程の一部分だけを切り取って論じても意味がないのです。

原料の生産、縫製、輸送、販売など、ライフサイクル全体で考えたときにどうか、という観点で判断する必要があるのです。

そういう意味で、ライフサイクルアセスメントを公開しているO0uは、非常に本気度の高いサステナブルファッションブランドと言えるわけです。

O0u公式サイト

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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