ナマガトーショコラにインタビュー!カカオ農家さんに還元して皆をハッピーに!

サステナビリティ
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JUN

北海道生まれ。「本当に地球にとって良いことは何か」を模索しながら、サスティナブル生活を送る。

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自治体SDGsモデルに選定された神奈川県小田原市。

そんな小田原市で「おだわらSDGsパートナー」として活動しているのが「Nama Gâteau Au Chocolat(ナマガトーショコラ)」です。

ガトーショコラを通じて、食べる人、カカオを生産している人の「幸せを繋ぐスイーツ」を提供しています。

実は、カカオを生産する農家さんは貧困や児童労働などの根深い問題があります。

そんなカカオの問題と徹底的に向き合っているのが、「Nama Gâteau Au Chocolat」さん。

どのように問題と向き合い、貢献しているのでしょうか?

今回、直接インタビューをさせていただき、お話を伺いました。

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インタビュー

ナマガトーショコラ代表の柳下さん

事業内容

サステラ
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貴社の事業内容について教えてください。

柳下さん:「食べることで還元する」ということをテーマにオンラインショップでスイーツを販売しています。

SDGsの取り組みについて

サステラ
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どのようにSDGsに取り組んでいるのかを教えてください。

柳下さん:当店は、「カカオ・トレース」というサステナブルプログラムのパートナー店舗です。

カカオ・トレースは、チョコレートメーカーであるピュトラス社独自のサステナブルプログラムです。

カカオ・トレースというプログラムでは、生産者さんに対して適正な価格と公正な取引きを行い、しっかりと生産者さんに賃金をお支払いします。

さらに1kg購入すると10セントがカカオ農家さん達へと還元される仕組みとなっています。

カカオ・トレースのプログラムに参加することで、SDGsの中では主に「貧困」や「児童労働」の問題解決にアプローチすることが可能です。

また、私達は、SDGsという枠組みに入り、色々な人と繋がり、海洋プラスチックなどの問題があることを知りました。

そこで私たちも途上国の貧困や児童労働だけでなく、環境問題を解消するために取り組むべきだと思いました。

なので、少しずつではありますが、包装に一切プラスチックを使わない、再生紙を使用するなどしています。

まだまだではありますが、徐々にサステナブルな素材に切り替えていきたいと考えています。

認証について

サステラ
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カカオ・トレース認証を取得して良かったことを教えてください。

柳下さん:カカオ農家さんに対してあらゆる面で還元できて、美味しいチョコレートをお客様に提供出来るところが良かったです。

私は、フェアトレードのような公正な取り引きを行っていることはもちろん、プラスアルファの要素が欲しいと考えていました。

カカオ・トレースの場合は、カカオ農家さんが抱える問題にフォーカスし、問題を解消するために活動を行っています。

たとえば、売り上げの一部を使って、子ども達に対して学校を建設したり、カカオ農家さんに対しては栽培技術を伝えてトレーニングを行ったりします。

カカオは栽培→収穫→乾燥→発酵など様々な工程があります。

そういった細かい工程もサポートしながら、美味しいカカオを作っていくのがカカオ・トレースのコンセプトなんです。

そういった意味でも、還元性のあるスイーツが出来ると思いました。

商品について

サステラ
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数あるスイーツの中でガトーショコラを選んだ理由を教えて下さい。

柳下さん:チョコレートをたくさん使用することで、カカオ・トレースを通じてより多くの生産者さんに還元することができます。

そのためチョコレートを多く消費するガトーショコラはうってつけでした。

またガトーショコラはチョコレート本来の美味しさやカカオの風味を感じられるスイーツなので、召し上がっていただくことで、カカオやカカオ農家さんのイメージが浮かんだら良いなぁという想いもあります。

商品が誕生した経緯

(写真左から増井さん、柳下さん)

サステラ
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事業にSDGsを取り入れるようになった経緯を教えてください。

柳下さん:私たちは二人で運営しているのですが、「途上国に貢献し、生産者に還元する」という想いからこの事業を始めました。

もともと、私が「途上国の貧困や児童労働に関心」があり、シェフである増井くんが「生産者に還元したい」という想いがあったんです。

たまたま、私が貧困や児童労働の話しを増井くんに話してみたところ、カカオ・トレースを教えてもらい、双方の考えが合致して、一緒に事業をやっていくことになりました。

私達の想いがなければ、このお店は存在していないですね。

サステラ
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柳下さんが貧困や児童労働の分野に関心を持ったキッカケを教えてください。

柳下さん:私は小さな積み重ねで、途上国の貧困や児童労働に関心を持ちました。

学校の授業の中で、貧困や児童労働の問題を取り上げていて、「いつか何かやってあげたい、大人になったら寄付をして貢献しよう」と思ったんです。

月日を重ねてそういった気持ちを忘れてしまうこともありましたが、25歳の時にたまたまニュース番組でバングラデシュの児童労働と貧困問題の特集がされていました。

そこで、「やっぱり、何かしたい」という気持ちが強くなり、勤めていた会社を辞めて、バングラデシュに支社がある会社に転職しました。

現地へ行き、NPO法人の方々とお話する機会があったのですが、「寄付だけだと限界がある」ということを知ったんです。

寄付をもらっても、自走出来ないため、「継続的な仕組みを構築する必要がある」ことを学びました。

カカオ農家の貧困について

サステラ
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カカオはなぜ安く買い叩かれているのでしょうか?

柳下さん:実際に私が現地に行った訳ではありませんが、たとえばチョコレートの生産量が多いガーナでもカカオの問題は取り上げられています。

現時点でカカオ農家というのは、お金持ちになれるような職業ではありません。

学校へ通えなかったり、教育が受けられなかったりする家庭が多くあります。

教育が受けられないと知識が乏しく、カカオのバイヤーさんに値段を買い叩かれたりして、さらに農家さん達は貧しくなります。

また、教育を受けていないと、カカオ栽培を続けていても、技術が発達せず収入を増やせないことがあります。

たとえば、カカオは年間1ヘクタールあたり最大2トン栽培することが可能と言われています。

しかし、実際はその4分の1しか栽培できていない農家さんが多いようです。

さらに、カカオを栽培する農家さん達にとっては、子どもも大事な労働力なので、やはり学校に行くことが難しくなってしまいます。

カカオを栽培する農家さん達は様々な問題を抱えており、貧困から脱却したくても抜け出せないという現状があります。

カカオの深刻な問題

サステラ
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カカオは他にも問題はありますか?

柳下さん:年々カカオの樹が年老いているという問題があります。

樹が古くなっており、実が採れなくなってしまい、収穫量も減っているらしいのです。

新しいカカオの樹を植えていくことも大切なのですが、ほとんど植えることが出来ていません。

また、カカオ農家の担い手不足も問題です。

現地では、カカオ農家は儲からないと認識されているので、カカオ農家ではなく別の仕事をする人が多いみたいです。

そのため、今後カカオの収穫量が減ってしまうのではないかと危惧されています。

そこで、世界の中でもチョコレートの消費量が多いヨーロッパでは、フェアトレードを実施したり、チョコレートメーカーが生産者さんに還元できるようなプログラムを行ったりして、カカオ農家さんに積極的に貢献しているんです。

ヨーロッパでは、カカオ農家さんに還元できるプログラムが複数あると思いますが、日本では魅力的なプログラムはあまりないと思います。

しかしカカオ・トレースは、規模が大きく、第三者機関が監査に入っています。規模や活動内容を確認し、信頼出来ると感じましたね。

SDGsへの課題について

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SDGsに取り組んでいて課題に感じることはありますか?

柳下さん:私たちは元々、貧困や児童労働問題のために全力投球で事業を立ち上げたので、ほとんど課題を感じたことがありません。

ただ、「少し工夫をすることで誰でもサステナブルな商品を作れるんだ」ということを小規模な事業者さんにも伝えていきたいなと思うようになりました。

街で小さな店を営むような事業者さんは、自身の事業でSDGsに取り組み、貢献性のあるアイテムを作った方が良いと思っても、ハードルが高いと感じている場合が多いと思います。

でも実は誰でも出来ることだと思っています。 

私たちも特別なことはしていなくて、サステナブルプログラムに参加することで貢献性のある商品を提供することが出来ています。

私たちのような小さな店舗でも、ちょっと工夫すればサステナブルな商品やサービスは作れるんです。

例えば、今サステナブルに取り組んでいないスイーツ店でも、フェアトレードやサステナブルな材料に変えたり、そういったプログラムに参加したりすることで貢献性のある商品は作れると思うんです。

世の中のほとんどが小規模の事業者さんです。

小さな事業者さんから商品を買う人も多いと思うので、消費者だけでなく事業者さんにもサステナブルな商品を提供できる良さや方法を伝えたり、興味関心を持ってもらえたら良いなと思っています。

今後の取り組んでいきたい活動

サステラ
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今後、新たにやっていきたいSDGsの取り組みがあれば教えてください。

柳下さん:SDGsのパートナーさん、そして色々な分野の方達とコラボしていきたいです。

基本的に私たちはスイーツを販売することで、途上国の貧困問題、児童労働、インフラに対してアプローチしていますが、SDGsに参加する皆さんと一緒に何か取り組んでいきたいと考えています。

たとえば、地元でハンディキャップのある方が描いたアート作品を商品のパッケージに使用したり、一緒にワークショップを開いて、雇用創出、生活のサポートをして還元出来る仕事がしたいです。

毎年1つはそういった取り組みをしていきたいなと思っています。

今後の展望

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今後の展望について教えてください。

柳下さん:短期的に言うと、「お客様に美味しい食品を提供して、生産者さんへ還元出来る商品があることを知ってもらいたい」です。

私たちのような商品があることを知っていただき、途上国の問題に関心を持って欲しいですね。

また、長期的に言えば、途上国など問題を抱えている国へ直接足を運び、貢献出来るプログラムを作りたいと考えています。

そういった意味でも、カカオ・トレースとパートナーシップを組むことで、色々と学ぶことが出来ています。

今は自分で事業をしながら、どんな方法があるのか模索している段階ですが、プログラムと並走して私達に出来ることをしていくのが目標です。

最後に

以上がナマガトーショコラの代表である柳下さんのインタビューでした。

ナマガトーショコラは、貧困問題、児童労働だけでなく、環境問題や地域の問題に対しても真摯に向き合い、積極的に活動されています。

今後もナマガトーショコラの活動に目が離せません。

ちなみに、ガトーショコラは別格の美味しさでしたので、チョコレートが好きな人にはたまらない商品かと思います。

濃厚でとろけるほど美味しく、カカオの風味をたっぷり堪能できます。

自分で食べるのもよし。特別な記念日、お誕生日、バレンタインなど大切な人へ贈るのもオススメです。

写真はピュトラス及びカカオ・トレースのホームページ、SNSから引用。実際の農家さんたちです。
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