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ラヴィステラがヴィーガンやオーガニックの化粧品をつくる理由とは?

土壌の微生物を殺す農薬は生物多様性を損ない、畜産は大量のCO2排出や森林伐採に繋がっています。

ですから、脱炭素やSDGsが注目される昨今、オーガニックやヴィーガンは非常に注目度の高いキーワードとなりました。

ただ、化粧品という分野において、海外ではオーガニックやヴィーガンを取り入れているブランドは多いものの、国内で取り扱うメーカーはまだまだ少ないです。

環境に配慮されている商品とはいえ、海外から取り寄せる場合には飛行機や船舶などでCO2を排出しながら輸送することになるわけです。

ですから、理想を言えば国内企業の商品を選びたいところ。

そんな中、日本でもオーガニックやヴィーガンのコスメを取り扱っているブランドがあります。

それがLA VIE STELLA(ラヴィステラ)です。

ラヴィステラは一体どんな化粧品ブランドなのか?

どんな想いからオーガニックやヴィーガンの化粧品を作ろうと思ったのか?

今回はそんなお話をラヴィステラの代表である野田さんから伺いました。

目次

オーガニックやヴィーガンの化粧品を作ろうと思ったきっかけ

——なぜオーガニックやヴィーガンの化粧品を作ろうと思ったのですか?

野田さん:私自身がもともとオーガニックの化粧品が好きだったのがあります。

また、22歳のときにヴィーガンという生き方を知り、動物性が使われていないオーガニックの化粧品を探し始めたのですが、日本にはなかなかそういった商品がありませんでした。

ドイツをはじめとする外国にはそういった商品があるので、取り寄せて使用していました。

そのときから、日本にもオーガニックでヴィーガンの化粧品があればいいな、と考えていました。

最近ではSDGsなどの認知の高まりもあり、ヴィーガンの市場も伸びてくるのでは、と思い3年前に起業をしました。

野田さん自身がヴィーガンになったきっかけ

——野田さん自身もヴィーガンなんですか?

野田さん:そうですね、22歳からヴィーガンになったので、10年以上経ちます。

毛皮が作られる動画を見て衝撃を受けたことがきっかけです。

しかし毛皮をやめても、動物のお肉を食べ続けることに矛盾を感じていました。

そこでアニマルライツセンターで畜産の裏側を知り、本格的にお肉を食べないことを決意しました。

最初はお肉からスタートし、その後は乳製品や卵もやめていきました。

ヴィーガンの食生活は自分の身体に合っていたようで、食生活を切り替える前よりも体調がよくなりました。

オーガニックやヴィーガンの市場拡大について

——オーガニックやヴィーガンの認知度は日に日に高まっています。ニーズは拡大していると感じますか?

野田さん:ここ一年くらいは強く感じています。

オーガニックやヴィーガンを扱うセレクトショップとかも増えています。

初めのうちはそういったセレクトショップに自分からお願いをして販売して頂くことが多かったのですが、最近ではセレクトショップさんからお声がけ頂くことも増えています。

異業種の企業さんも、SDGsの一環でエシカルなECサイトを立ち上げたので扱わせて欲しいというお声も頂いたりして、時代の変化を感じています。

化粧品の事業とサステナビリティ

——事業はどのような点がサステナビリティに配慮されていますか?

野田さん:容器にこだわっています。

例えば一般的なUVクリームはプラスチック製の容器に入っているのですが、当社はリサイクルが可能なアルミ製を採用しています。

その他の商品も、サトウキビの搾り汁から砂糖を取り出したあとの廃糖蜜をつかったバイオプラスチックを採用しております。

もちろん原料もサステナビリティに配慮し、天然由来成分100%で、国産のオーガニックハーブを使用していたりしています。

日本で有機農業が普及していない現状があるので、農家さんの支援をするためにも国産のものを選ぶようにしています。

また、パーム油は世界で一番多く使用されている植物油です。

食品、洗剤、シャンプー、化粧品に使用され、石けんには主成分として含まれています。

化粧品に使用される保湿成分「グリセリン」の多くはパーム油から作られます。

パーム油の原料となるアブラヤシを栽培するために森を大規模に伐り開くことで、熱帯林を減少させるだけでなく、多くの野生動物から住処、食物、命を奪っています。

ラヴィステラでは、アブラヤシ以外の原料を由来としたグリセリンの調達を行う等、サステナビリティに配慮した商品開発を行なっています。

個人的には、環境と肌というのは繋がっていると思っています。

人間も自然の一部であると考え、商品をつくっています。

事業とサステナビリティを両立する難しさ

——事業とサステナビリティを両立するうえで感じる課題はありますか?

野田さん:サステナブルな商品はどうしても原価が高くなってしまいます。

例えばプラスチックではなくガラスのボトルにすると6~7倍くらいの値段になってしまいます。

そのような中で利益を出していかなければならないのが大変だなと感じています。

ただ、誰かがやらなければ市場は拡大していきません。

なので、社会貢献の意味も込めて、薄利であってもサステナブルな容器を選ぶようにしています。

ラヴィステラの人気商品

——どの商品が人気商品ですか?

野田さん:UVクリームはプラスチックを使いたくないという方たちからリピートして頂いています。

お客様からも

「詰め替え用を作れませんか?」
「このプラスチックをなくせませんか?」

といった質問を受けたりして、とても環境に対する感度が方が多いです。

サステナビリティに関心をもったきっかけ

——サステナビリティに関心をもったきっかけは何ですか?

野田さん:小学校1~2年くらいのときに地球温暖化に関するドキュメンタリー番組を見たのがきっかけです。

もともと動物が好きだったのですが、ドキュメンタリー番組の中では氷が解け、住む場所を失っているシロクマの親子の寂しげな表情が幼いながらとても印象的でした。

プライベートでのサステナブルアクション

——プライベートでもサステナブルなことはされていますか?

野田さん:コンポストをしています。

家でハーブを育てているので、肥料にしたりしています。

自然や植物に触れたりすることが個人的に好きなので出来ているというのもあります。

あとはオーガニックの野菜を選ぶようにしたり、なるべくプラスチックの包装につつまれていないものを選んだり、お米も紙袋に入っているような自然栽培のものを買っています。

自宅の電気も、ハチドリ電力という再生可能エネルギーの会社に切り替えました。

他にもエコボトルを持ち歩いたりとか、自分にできそうなことは何でもやるようにしています。

ラヴィステラの今後の展望

——今後どのようなことをやっていこうと考えていますか?

野田さん:最初は好きなことで起業しようと決めていたので、自分が好きなオーガニックやヴィーガンのコスメをつくりました。

ただ、今後は幅広い分野にチャレンジしてみたいとも思っています。

例えば、私自身、農業をやっていたことがあり、味は変わらないのに規格外というだけで捨てられてしまう野菜を目の当たりにしてきました。

ですから、廃棄される規格外の野菜を集めて通販で販売するようなサービスもやってみたいと思っています。

インタビューを終えて

野田さんがサステナビリティに関心を持ったのが小学校低学年の頃という話には驚きました。

今でこそサステナビリティに関する世間の認知度も高まっています。

ただ、注目されるようになったのはSDGsやパリ協定が締結された2015年以降のことです。

つまり、ラヴィステラがオーガニックやヴィーガンを取り入れているのも、それらのキーワードが注目されているからというより、野田さん自身が問題意識を持っているからこそなのだと。

ラヴィステラのヴィーガンやオーガニックに対する想いは本物だなと感じました。

世界が抱える問題を解決するには、業界全体がサステナビリティに関心を持ち、取り入れていくことが重要です。

それでは、どうやって業界全体にサステナビリティを普及させることができるのか?

それは、ラヴィステラのようにオーガニックやヴィーガンを取り入れているブランドの商品を買い、支持することです。

サステナブルな化粧品が売れるブランドとなれば、他の化粧品メーカーも「売れるならウチも取り入れよう」となるはずです。

買い物は投票なのです。

農薬や畜産、動物倫理に問題意識を持つ人は、ラヴィステラの商品を買いましょう。

そして持続可能な社会の実現に票を投じましょう。

ラヴィステラ公式サイト

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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