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PFOS・PFOAとは?有機フッ素化合物の性質や問題点について解説

PFOSとPFOAは、いずれもPFASと呼ばれる有機フッ素化合物群の一種です。

化学的耐久性、水と油に対する耐性、優れた界面活性があり、多くの製品と産業で使用されてきました。

しかし便利である反面、環境や人間の健康に対するリスクを抱えています。

本記事では、PFOS・PFOAの性質、その影響、そして対策について詳しく解説します。

【関連記事】PFAS(ピーファス)とは?問題点や規制について解説します

目次

PFOSとは?

ペルフルオロオクタンスルホン酸のことをPFOS(ピーフォス)と呼びます

耐熱性、耐水性、耐油性といった特性を持ち、幅広い製品で利用されています。

PFOSの用途

  • 半導体
  • 写真フィルム
  • 金属メッキ
  • 消火剤

PFOAとは?

ペルフルオロオクタン酸のことをPFOA(ピーフォア)と呼びます。

PFOSと同じく耐熱性、耐水性、耐油性といった特性を持っています。

PFOAの用途

  • 防水・防油加工された衣類
  • 食品包装材
  • フローリング
  • フライパンのノンスティックコーティング
  • 消火剤

PFOS・PFOAの影響

環境への影響

PFOS・PFOAは極めて耐久性が高く、自然界では容易に分解されません。

その結果、環境中に長期間存在し、広範囲に分布します。

水質汚染が特に深刻であり、特に飲料水源となる地下水の汚染が問題となっています。

人間への影響

人体への影響についてはまだ完全には解明されていませんが、一部の研究ではPFOS・PFOAが健康への負の影響を及ぼす可能性が示唆されています。

例えば、肝臓への損傷、免疫系の機能低下、肥満、甲状腺疾患、高コレステロール、さらには一部の癌のリスク増加が含まれています。

PFOA規制

いま世界ではPFOS・PFOAの使用と製造を制限または禁止する規制が進行中です。

たとえば、EUでは2020年よりPFOS・PFOAとその関連物質の製造、市場への投入、使用を一部例外を除き禁止しています。

日本でも、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に基づき、PFOS・PFOAおよびその塩類の新規製造・輸入が規制されています。

私たちがすべきこと

私たち生活者はPFOSとPFOAをめぐる問題に注目すべきです。

現在東京都の住民の血液からPFOS・PFOAが検出されたというニュースをよく見聞きします。

いま調査が行われているのが東京都というだけで、おそらく他の地域の人たちも全く他人事ではなさそうです。

そして国民の注目度が高ければ高いほど、政治はこの問題に取り組まざるをえなくなります。

今後PFOSとPFOAの問題を注視していきましょう。

【関連記事】テフロンは有害?フライパンのフッ素加工をめぐる危険性や規制について

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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