テンセル・リヨセルとは?生地・素材の特徴を紹介します

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生まれも育ちも神奈川県。サステナブル生活2年目。自宅の電気を再エネに切り替えました。フォロワー3万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信するメディア「サステラ」を運営中。

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ユーカリなどの木材パルプを溶剤で溶かして、中のセルロースを繊維に再生したものをリヨセルやテンセルといいます。

リヨセルとテンセルはどちらも同じ繊維で、基本的には呼び方が違うだけ、という認識でOKです。

「リヨセル」はオーストリアのレンチング社、「テンセル」は英国のコートルズ社の商標として使用されていましたが、2004年に両社は合併。

以降、商標名として「テンセル」、一般名称として「リヨセル」が用いられるようになりました。

バンドエイド(テンセル)と絆創膏(リヨセル)みたいな関係性です。

そんなテンセル・リヨセルですが、昨今、環境に優しいサスティナブルな繊維として注目されているのです。

しかしこの繊維、一体どの辺がサステナブルなんでしょう?

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サステナブル

人が管理

テンセル・リヨセルは人が管理・栽培している持続可能なプランテーションから供給される木材を使用します。

人がしっかり管理をしているので、無計画な森林伐採を防ぐことができます。

ユーカリが原料

成長の早いユーカリを原料として採用しています。

木が成長する速度よりも人が伐採する速度の方が早ければ、それは持続可能ではありません。

ですから、成長の早いユーカリの木を使うことはとてもサステナブルなのです。

また、ユーカリの木は耕地面積が少なく、同じ量の綿布を作る場合に必要とされる綿畑の耕地面積の10分の1で済むという点も大きなメリットです。

また、リヨセルをつくるために計画植林されるユーカリの木は、二酸化炭素を吸収し酸素を供給する役割を持ちます。

ユーカリの木が増えれば、結果的に温暖化対策になるというわけです。

トレーサブル

木材パルプの原産地がトレーサブルという点も大きなメリットです。

商品づくりは、どこで誰がいつどのような製造工程を経たから分からないからこそ、労働搾取があったり、環境破壊に繋がったりするのです。

そういう意味でも、しっかり原産地が把握されている点もやはりサステナブルであると言えます。

水の使用量が少ない

水の使用量はコットンの14分の1程度で済みます。

近年、コットンは水の使用量が多さが世界で問題視されています。

溶剤の回収率が高い

木材パルプを溶かす際に使われる溶剤は自然や人体に無害です。

さらに99%を超える回収率で再利用されるので、廃液が環境中に放出されず、環境への影響が最小限におさえられる。

生分解

テンセル・リヨセルは堆肥化可能で生分解性を有することが認定されています。

土に埋めると4~5か月程度で完全に自然環境に還ることができます。

例えば自然界で分解されるのに、レザーバッグは50年、ポリエステルのドレスは200年かかると言われています。

そういう意味でもテンセル・リヨセルの生分解の早さがお分かりいただけると思います。

参照:http://www.artemondo.co.jp/mame/knowledge/lyocell.htm
参照:https://www.elle.com/jp/culture/career/g22858164/40-key-facts-on-environment/?slide=41

世界トップレベル

ちなみに「世界トップレベルのサステナブル素材」というのは全く誇張ではありません。

「環境に優しい素材テンセルⓇファイバーの応用展開について~製造法及びその特徴について~」という論文を参照しました。

テンセル繊維が与える環境負荷を検討するため、オランダの大学によりライフサイクル分析(LCA)が実施されたそうです。

LCAでは複数の指標で分析が行われ、コットンやポリエステルなどの素材との比較も行われました。

なかでも、テンセルは検証された繊維の中で最も環境負荷が低いスコアとなったのです。

そして論文では、テンセルは世界トップレベルの持続可能性が認められると結論付けられています。スゴイ!

参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kinoushi/53/0/53_45/_pdf/-char/ja

特徴

  • 自然な柔らかさで肌触りがよく快適さが長期的に持続
  • セルロース繊維の中でも比較的高い強度でコットンに匹敵する耐久性
  • ポリエステルや合成繊維に比べると、繊維表面では細菌の繁殖に必要な水分が少なくなり、細菌が繁殖しづらい
  • 水分吸収性を有するため、つっぱることがなく、静電的の帯電も起こらない
  • レーヨンよりもハリ、コシがあり縮みにくい
  • 再生繊維の中では洗濯による縮みが少ない
  • コットンよりも優れた蒸気の取り込み性
  • コットンよりも吸水性に優れ、シルクよりも柔らかく、リネンよりも涼しい

参照:https://www.tencel.com/b2b/jp/branded-offers/general
参照:http://tipico-kuwamura.jp/2017/06/26/lenzing-fibers/

洗い方

押し洗い

裏返してきれいにたたむ。

(洗濯中の擦れを防ぐため。)大きめの容器に30℃以下の水をたっぷり入れ、洗剤を溶かしたら、やさしく押し洗いする。

すすぎも洗いと同様、決してゴシゴシともんだり、こすったりせず、2回以上繰り返す。柔軟仕上げリヨセル特有のやわらかさを保つため。

脱水

たたんだままの状態でタオルの間に挟み、軽く押さえる。

脱水機を使用するときは、たたんだままで約30秒。

乾燥

日陰で、パンツやスカートなら吊り干し、ニットや型崩れしやすいものは平干しにする。

乾燥機は厳禁!乾燥機を使うと、高温と機械のもみ作用で繊維がダメージを受け、大きく縮んでしまうことがある。

仕上げ

サイズを確認し、洗う前と変化していた場合は、スチームアイロンで少しずつ引っ張りながら修正する。

当て布をし、中温(140~160℃)でアイロンをかける。

最後に

エシカルファッションに興味を持った方で、まずはオーガニックコットンを中心に探す、という人も多いと思います。

アパレルブランドもここ最近ではサスティナブルな商品づくりを意識し、最近ではオーガニックコットンの商品も増えてきていますが・・・。

それでも普通のコットンに比べればまだまだ少ないし、もっとエシカルな選択肢が欲しい・・・って思いませんか?(私は思いました!)

そんな人たちにとって、リヨセル・テンセルはまさに救世主のような繊維!買い物の選択肢が広がります。

リヨセル・テンセルを選択肢に加えて、これからもエシカルファッションを楽しみましょう◎

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