大豆ミートとは?デメリットからおすすめ商品まで

最近は何かと地球温暖化とか気候変動が話題になることが増えました。

そんな中、畜産の環境負荷の大きさから、お肉に代わりとなる代替肉に注目が集まっています。

大豆から作られたお肉、いわゆる大豆ミートです。

大豆はお肉に比べてはるかに環境負荷が小さく、かつ豊富な栄養素が含まれています。

しかしながら、大豆ミートは本当にお肉と変わらない味を楽しめるのか?

お肉の代わりに食べて栄養不足にはならないのか?

色々な疑問があることでしょう。

本記事では大豆ミートのメリットやデメリット、さらにオススメの商品まで紹介させていただきます。

ぜひ参考にしてみてください。

メリット

環境負荷

世界で排出される温室効果ガスのうち、実に全体の18%を畜産が占めていると言われています。

18%となると、自動車・飛行機・船舶といった「全ての交通」が排出する温室効果ガスを超える量です。

畜産の温室効果ガスは、牛や豚が食べる飼料の生産・輸送、飼養管理、ふん尿の処理などで排出されます。

また、水は大量の森林伐採にも繋がっています。

現在、家畜は地球上の全陸地の30%を使用しています。

世界最大の牛肉輸出国であるブラジルでは、牛の放牧地と飼料を生産するため、1日で東京ドーム650個分の森が消えています。

水の使用量も多く、牛肉は1kgあたり2万リットルの水を使用します。

一方、大豆ミートは少ない資源で効率的に生産することができます。

生産過程で排出される温室効果ガスも牛肉生産時の20分の1以下で、地球にやさしい選択肢です。

食料問題

国連の人口予測によると、2050年には97億人に達すると予測されています。

すべての人間は食べ物を必要としますから、人口が増えるということは、食べ物の需要が増加するということを意味します。

そして畜産は多くの土地を必要とし、食用の牛を生産しようと思ったら、牛を育てる放牧地と、牛のエサを育てるための農地を用意する必要があります。

1kgの動物性タンパク質は、6kgの植物性タンパク質を与えることで得ることができます。

人が食べれば食糧危機も乗り越えられるほど大量の穀物を牛や豚に与え、わざわざ少量の動物性タンパク質に変換しているのが現状。

これからの人口増加を考えると、これまでの食料システムはもはや成り立たないと言われています。

これまで私たち人類は食肉によって多くのタンパク質を賄ってきましたが、人口増加によって需要と供給が10年以内に逆転すると言われています。

しかし大豆ミートは畜産に比べてはるかに少ない耕地面積で済み、効率的にタンパク質を摂取することが出来ます。

ヴィーガン

畜産の環境負荷の大きさから、動物性を一切とらないヴィーガンや、食肉の量を減らすフレキシタリアンにシフトする人が増えています。

大豆ミートは植物性なので、ヴィーガンであっても食べることが出来ます。

加えて動物性タンパク質をとらなくなると、必須アミノ酸が不足してしまいがちです。

しかし大豆は植物性タンパク質の中でも良質なタンパク質と言われています。

大豆には必須アミノ酸がバランスよく含まれており、豚肉に近い数値のタンパク質が含まれています。

ヴィーガンへの入門として、あるいは必須アミノ酸をとる目的としても、大豆ミートはオススメです。

デメリット

残念ながらほとんどの商品は食感にしろ味にしろ肉とはほど遠いです。

下手すれば大豆のニオイが強烈で、マズいとすら思える商品も多いです。

見た目もぱっと見では肉っぽいんですが、近くで見るとどれも表面に大豆の繊維が見えます。

手間

多くの大豆ミートはそのまま炒めることができず、一度水に浸したりする作業が発生します。

水に戻さなければ大豆臭さが残って食べれたものじゃありません。

取り扱い店

最近はイオンやセブンアンドアイでも大豆ミートを取り扱うようになりました。

しかしローカルのスーパーとかでは置いていない場合も多いです。

置いてあっても商品のバリエーションが少ない。

とはいえ大豆ミートは着実に市場を伸ばしているので、今後に期待です。

おすすめ商品

GreenMeat

大豆ミートって必ず表面に大豆特有の繊維が見えて、コレが肉感を弱めていたんですが、その繊維が見えない。

いや本当にコレ美味しいです。

いくつも大豆ミートを食べてきましたが、自信を持ってこれが1番美味しいし、一番肉に近い。

味は缶詰めのSPAMに近いですね。

大豆ミートってどの商品も例外なく「大豆臭さ」があって、正直大豆ミートには諦めすら感じてました。

でもコレは大豆臭さが本当に少ない。

パサパサ感も弱くて、肉のジューシーさが上手く表現されてる。

GreenMeat公式サイト

最後に

代替肉の市場は目を見張るような成長を遂げています。

アメリカの代替肉企業であるビヨンドミートは時価総額1兆円、インポッシブルフーズも時価総額5000億円のユニコーン企業となりました。

日本もアメリカに比べれば市場は未成熟ですが、間違いなくこれから伸びていくことでしょう。

同時に、新しい大豆ミートが次々と誕生するはず。

競争が激化すれば、それだけ大豆ミートのクオリティは改良されていくでしょう。

盛り上がる大豆ミート市場、今後も目が離せません。

きっとそう遠くない未来、全く肉と区別がつかないレベルの大豆ミートが誕生するかもしれませんね。

それでは!

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