脱炭素やSDGsなどが注目される昨今、有機野菜を選ぶ消費者は増え続けています。
農薬は、害虫から農作物を守り、生産性をアップする一方で、土壌を弱らせてしまいます。
肥沃な土壌は、生態系を育むだけでなく、二酸化炭素を貯留する役割も担っています。
ですから、地球環境を守るうえで、オーガニックは重要なカギを握っています。
ただ、農薬が使われた慣行栽培の野菜に比べると、有機野菜の売り場はまだまだ少ないのが現状。
都市部のスーパーでは徐々に取り扱いが増えてきましたが、地方のスーパーとかだと置いてないお店も少なくないです。
そこで選択肢に入ってくるのが「ネットの食材宅配」になってきます。
ただ、有機野菜の需要が徐々に高まるにつれ、宅配サービスを提供する通販サイトも増えてきました。
正直どれを利用すればいいか分からない、という人もきっと少なくないはず。
というわけで、これまでいくつもの宅配サービスを利用してきた筆者が、オススメの宅配サービスを紹介させて頂こうと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
有機と無農薬の違い
有機野菜にしろ、無農薬にしろ、「極力農薬を使わない」という点は同じです。
ただし、その意味合いは全く異なります。
この意味の違いを理解することで、どの宅配サービスを利用するかも変わってきます。
有機栽培とは?
有機野菜とは
といった農林水産省が定める有機JASの基準をクリアした野菜のことを指します。
そして、オーガニックの基準をクリアしていることを認証機関に審査してもらい、合格する必要があります。
審査にクリアすると以下のようなラベルを商品に貼ることが出来ます。
このラベルがある商品こそが有機野菜であり、このラベルがなければそれは有機野菜とは認められません。
ちなみに審査をクリアしていないのに勝手に「有機」や「オーガニック」を名乗って食品を売ると、法律で罰せられる可能性があります。
無農薬とは?
無農薬とは、その言葉の通り「農薬を使わずに栽培」されたことを意味します。
有機栽培との違いは、国の審査受けていないという点です。
あくまで自称なので、化学肥料や農薬を使用している可能性もありますし、化学肥料や農薬を全く使用していない農家もあります。
どっちがいい?
基本的には有機JASをオススメしたいところです。
なぜなら、化学肥料や農薬を使っていないかどうかって、野菜を見ただけでは私たち消費者には判断が付きづらいですよね。
ですから、代わりに国が審査をして、誰にでも判断できるよう有機JASのラベルがあるわけです。
おすすめ4選
ビオ・マルシェ
ビオ・マルシェの宅配は、関西で30年以上、有機農産物、有機加工品に特化した食材宅配サービスを行ってきた実績があります。
そして一番の特徴は、宅配される野菜は100%、有機JAS認定を取得した「本物の有機野菜」であるという点。
有機野菜は、原則として農薬も化学肥料も2年以上使っていない畑から収穫された農作物で、国が定めた有機JASの基準をクリアすることで高い信頼性が担保されています。
野菜宅配には「有機」や「無農薬」をうたっているサービスは沢山ありますが、有機JASを徹底して取得しているのはビオ・マルシェくらいです。
初回は1,500円で注文できるので、お試しセットを頼んでみてから入会するかどうかを決めましょう。
【関連記事】ビオマルシェ利用者22人の口コミ・評判を紹介します
大地を守る会
利用者累計80万人以上、野菜宅配の老舗ブランド「大地を守る会」。
創業46年なので、有機野菜の宅配サービスとしてはパイオニアと言ってもいいでしょう。
農薬を極力使わず、国産原料を優先し、基本的に添加物を使いません。
通常4,400円のところ、初回のお試しセットは1,831円です。
7日間の返金保証があるので、まずは試しに注文してみましょう。
無農薬野菜のミレー
1994年創業、千葉県の農村地域において、地元密着で農家さんと一緒に、野菜を中心とした食材の宅配をしているミレー。
生産者の顔が見える、信頼感の高い宅配サービスです。
自然と体に配慮した農法で育った野菜は、味が濃い・えぐみが少ないのが特徴。
生産者から届いた野菜はその日に発送→翌日にはお届けの新鮮さ。
無農薬、減農薬、有機JASがはっきり明記されているのも良心的です。
らでぃっしゅぼーや
30年以上続く食材・日用品宅配サービスの老舗らでぃっしゅぼーや。
らでぃっしゅぼーやの特徴は何と言ってもカスタム性が高い点。
定期宅配便としては珍しく、自分の好みに食品をカスタムすることができます。
1品からでも注文可能です。
また、自分の都合の良いタイミングに合わせて、隔週、4週に1回など、お届けサイクルもカスタム可能です。
今だけご入会特典にらでぃっしゅぼーやのお買い物で使える3000円分のポイントがもらえます。
有機野菜を選ぶメリット
オーガニックの食品は、基本的には栽培時に農薬が使われていません。
しかし、農薬が使われていないと、私たち消費者にとってどんなメリットがあるのでしょう?
健康
農薬を使用して育てられた農作物は、食品中に農薬が含まれたまま売られている場合があります。
これを残留農薬と呼びます。
残留農薬は、食品衛生法によって規制があります。
基準値を超える量の残留農薬が含まれている食品は販売することが出来ません。
逆を言えば、基準を超えない範囲でなら農薬が含まれていても問題なく販売することが出来るということです。
また、残念ながら残留農薬の検査も完璧ではありません。
残留農薬の検査は地方自治体が行うのですが、まぁ現実的に考えて市場に流通する食品の残留農薬を全て完璧に把握することは不可能です。
いずれにしても、残留農薬に関しては「自己防衛」が鉄則だと考えた方がいいでしょう。
ですから、そもそも農薬自体の利用に制限をかけているオーガニックを選ぶことが、自己防衛に繋がると言えます。
環境
サステナビリティに関する情報を発信している私としては、コチラを特に強調したいです。
多くの人は「二酸化炭素を吸収する役割を持っているのは?」と聞かれたら「森林」をイメージすると思います。
もちろん森林は二酸化炭素を吸収しており、地球を温暖化から守る役割を果たしています。
ですが、森林だけではありません。
実は「土壌」も大気中のCO2を吸収する役割を持っています。
さらに、植物は枯れたり燃えたりすれば大気中にCO2を放出しますが、土壌は大気中に戻さず貯留しておける可能性があります。
CO2の貯留量は以下の通りです。
- 大気中:7,500億トン
- 陸上植生:5,000億トン
- 土壌:1兆5,000億トン
これだけ大量のCO2を貯留している土壌。
言い換えると、少しの変動でも大気中のCO2量に大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。
そして農薬はそんな土壌を弱らせてしまう危険性があります。
農薬には害虫を殺す役割がありますから、土壌の微生物すらも殺してしまいます。
土壌に豊かさをもたらしているのは微生物のお陰ですから、微生物がいなくなれば、土地はやせ細ってしまいます。
二酸化炭素を吸収したり貯留するといった土壌の機能にも悪影響を及ぼす可能性があります。
最後に
以上がオススメの食材宅配サービスです。
まぁいくつかピックアップさせていただきましたが、ダントツでオススメなのはビオ・マルシェです。
やっぱり私たち消費者が「本当に農薬が使われていかにかどうか」を確かめる術は有機JASという認証ラベルしかないわけです。
ですから、有機JASを積極的に取得した野菜を販売しているビオ・マルシェは最も信頼に値する食材宅配サービスです。
初回は1,500円で注文できるので、まずはお試しセットを頼んでみましょう。
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