ジェンダーギャップ指数とは、
「男女の格差がどれくらい大きいか」
を数値化したものです。
スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表しています。
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評価基準
ジェンダーギャップ指数では
- 経済活動の参加と機会(給与、雇用数、管理職や専門職での雇用における男女格差)
- 教育(初等教育や高等・専門教育への就学における男女格差)
- 健康と寿命(出生時の性別比、平均寿命の男女差)
- 政治への関与(議会や閣僚など意思決定機関への参画、過去50年間の国家元首の在任年数における男女差)
という4つの分野の男女格差を評価基準とし、数値化しています。
2022年の順位
アイスランドは、13年連続で総合スコアが0.9を超え、最も男女平等な国としてランキングのトップになりました。
そのほかフィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンが上位5カ国を占めています。
ノルウェー以外の上位5カ国はすべて女性首相が率いています。
男女が平等な状態を100%とした場合、世界全体での達成率は68.1%。
WEFの報告書は、このままのペースでは世界の男女平等の実現は132年かかると警告しています。
日本のジェンダーギャップ
指数 | スコア | 順位 |
---|---|---|
ジェンダーギャップ | 0.650 | 116位 |
経済 | 0.564 | 121位 |
教育 | 1.000 | 1位 |
健康 | 0.973 | 63位 |
経済 | 0.061 | 139位 |
日本のジェンダーギャップ指数は146か国中116位にランクインし、G7では最下位に位置付けています。
また、フィリピンが19位、韓国が99位、中国が102位で、日本は東アジア・太平洋地域でも最下位になりました。
2021年は156か国中120位でしたが、2022年は調査対象国が10か国減っているので、全く改善していないことが分かります。
経済分野では121位、政治分野では139位と、政治分野におけるジェンダーギャップがより深刻です。
政治分野では、日本の国会議員のうち女性はわずか9.7%、閣僚のうち女性が占める割合はわずか10%であること、日本には女性の首相が一人もいないことが指摘されています。
経済分野では、パートタイムで働く女性の割合は男性の2倍以上であり、日本女性の平均収入は男性の57%に過ぎないとも述べています。
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