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ヘンプシードの効果と魅力を徹底解説します

栄養バランスに優れ、栄養価の高い食品である「スーパーフード」が近年、注目を集めています。

そして数あるスーパーフードの一つしてあげられるのがヘンプシードなのです。

ヘンプシードとは、日本語でいえば「麻の実」のことです。

英語にされると何かとても新しい食べ物のように思えるかもしれませんが、麻の実は七味唐辛子に入っても入っています。

ヘンプシードは非常に栄養価が高く、それでいてサステナブルな食べ物であるとも言われています。

ところで、ヘンプシードを食べると身体にどんなメリットがあるのか?

なぜヘンプシードはサステナブルだと言われているのか?

色々と疑問を感じてらっしゃる方も多いことでしょう。

というわけで、本記事ではヘンプシードの魅力について詳しく解説させていただきます。

目次

注目されている背景

ヘンプシードをはじめとするスーパーフードはなぜいま注目されているのか。

もちろん、2020年の世界的パンデミックにより人々の健康意識の高まりなどもあるでしょう。

しかし、市場の拡大を後押ししている最も大きな理由としては「食糧問題」が挙げられると思います。

2022年には世界人口が80億人を超え、2050年には100億人近くにのぼると予測されています。

一方で、人が増えても、地球の面積が増えるわけではありません。

ちなみに2050年にはたんぱく質の需要と供給が逆転すると言われています。

いわゆるたんぱく質危機というやつです。

これまで人類は、たんぱく源としてお肉や乳製品など畜産に頼ってきました。

しかし、畜産は非常に大規模な面積を必要とし、すでに地球の陸地の30%を占有していると言われています。

なぜ畜産はそんなに多くの面積を必要とするのか?

それは、畜産物の場合、放牧地だけでなく、その動物たちが食べる「飼料」を育てる畑も必要になるからです。

一度穀物を育てて、一旦牛や豚に食べさせたうえで、その動物を食べているのが今の人類ですからね。

「たんぱく質をとる」

ということだけ考えれば、明らかにコスパの悪い食べ物がお肉なのです。

これからの人口増加を考えれば、早晩破綻する食料システムです。

こんな背景から、動物性たんぱく質に代わるような栄養価の高いスーパーフードがいま注目されているというわけです。

【関連記事】食糧危機とは?原因や対策について解説します

ヘンプシードの栄養と効果

ヘンプシードがスーパーフードと呼ばれる所以。

それはもちろん、豊富な栄養素と健康な身体を作る効果があるからにほかなりません。

必須脂肪酸

ヘンプシードの魅力は何といっても「必須脂肪酸」です。

必須脂肪酸は油の中に含まれる栄養素で、人が生命を維持するうえで欠かせない成分で、不足すれば皮膚炎などが発症すると言われています。

逆に、オメガ3脂肪酸は脂肪燃焼の効果もあることから、ダイエットをしている人は積極的に取りたい成分です。

ただ、必須脂肪酸は体の中では作ることができないので、食べ物として摂取する必要があります。

そしてヘンプシードにはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸という不飽和脂肪酸がバランス良く含まれているのです。

たんぱく質

筋肉、内臓、骨、血液などなど、人間の身体をつくるうえで重要な役割を担っている「たんぱく質」。

たんぱく質は、糖質・脂質と並んで三大栄養素と呼ばれるほど大切な成分です。

そしてヘンプシードには良質なたんぱく質が豊富に含まれています。

ちなみにたんぱく質はざっくり「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」に分けることができます。

肉や魚、乳製品に含まれているのが動物性たんぱく質になるのですが、動物性たんぱく質を取りすぎると脂肪過多になりがちです。

高たんぱくで、なおかつ低脂質なたんぱく質を取りたい人には、ヘンプシードのような植物性たんぱく質がオススメです。

必須アミノ酸

私たちの身体は全部で20種類のアミノ酸から構成されています。

そして、このうち体内では合成することができない9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれ、必須アミノ酸を含有する食物をバランスよく摂取する必要があります。

ただ、ヘンプシードは、この必須アミノ酸9種を含む全20種のアミノ酸を含有しています。

つまり、ヘンプシードを食べるだけで、体が必要とするアミノ酸を一度にすべてとることができるのです。

ヘンプシードのサステナビリティ

これだけヘンプシードが注目されているのは、もちろんヘンプシードの栄養価が高いということも一つの理由です。

しかしそれ以上に、ヘンプという植物がサステナブルだという点が大きいかもしれません。

水の使用量が少ない

牛肉1kgを作るために必要な水は15,000ℓだと言われています。

しかしヘンプは人が水を与える必要がありません。

自然に降る雨と太陽の光だけで育ちます。

成長が早い

ヘンプの成長は非常に速く、雑草よりも早く成長すると言われています。

100日で4m程にまで成長します。

無駄なく活用

ヘンプは収穫した素材のほぼ100%を活用することができます。

茎は洋服の繊維や紙に、種子は食品や化粧品として活用されます。

ちなみにヘンプシードからはミルクを作ることもできます。

【関連記事】ヘンプミルクとは?味・栄養素・メリットを徹底レビュー

大量のCO2を吸収

植物は成長する際に光合成をして大気中の二酸化炭素を吸収します。

産業用ヘンプは、1ヘクタールあたり22トンのCO2を吸収することができます。

さらにヘンプは年に2回の栽培が可能なので吸収量は2倍です。

農薬必要なし

ヘンプはとても成長が早く、害虫に強いという特性があります。

そのため、栽培時には農薬や肥料を全く必要としません。

また、除草剤も必要ありません。

ヘンプは草よりも成長が早いため、むしろ成長した麻が日陰をつくるため、草は自然と枯れてしまいます。

【関連記事】ヘンプとは?特徴やサステナビリティを解説します

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【関連記事】ASAKARAにインタビュー!ヘンプの可能性とインドの社会問題について

さいごに

「健康」って非常にトレンド性が高いテーマですよね。

ある一時はバナナが流行ったり、アボカドが流行ったり…。

まぁこういったトレンドの多くがメディアなどによって恣意的に生み出されていたりするものなんですが…。

しかし、ヘンプに関してはそういったトレンドの類とは一線を画します。

恐らく今後世界のスタンダードになっていく食品がヘンプシードです。

なぜなら、「持続可能な社会」というテーマは今後数十年、もしかしたら数百年単位に渡って、世界の関心事の中心となるからです。

そして、持続可能性を追求した結果として、ヘンプという植物がクローズアップされているのです。

日本では麻という植物への規制が強く、またアンタッチャブルな植物として扱われているので、気づきにくいかもしれません。

しかし世界では、すでにヘンプへの評価が見直され、その効果が研究され、そしてじわじわと市場を拡大しつつあります。

とはいえ、今後は日本でも法の規制緩和が進むそうなので、ヘンプの普及はもはや時間の問題でしょうね。

そんなわけで、ほぼ確実に普及されることが約束されているヘンプシードの魅力を、今から先取りしておきましょう!

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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