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ヘンプミルクとは?味・栄養素・メリットを徹底レビュー

近年、人々の健康意識や環境意識の高まりから、植物性ミルクへの注目が集まっています。

植物性ミルクと言っても豆乳やアーモンドミルクなどいくつか種類がありますが、中でも最近ジワジワと注目を集めているのがヘンプミルクです。

なぜなら、植物性ミルクの注目度の高さだけでなく、環境への配慮がさけばれる昨今、各業界から「麻」という植物の持続可能性に注目が集まっているからです。

そうはいうものの、ミルクである以上、牛乳や豆乳の代わりになるような飲み物でなければ買う理由にはなりません。

一体ヘンプミルクは植物性ミルクとしてどれほどの実力があるのか。

実際にヘンプミルクを購入して飲んだ筆者が解説をさせていただきます。

【関連記事】ヘンプとは?特徴やサステナビリティを解説します

目次

栄養素

ヘンプミルクの栄養素と言っても商品によって大きくことなりますが、日本で流通しているエコミル製のヘンプミルクに含まれる栄養素を紹介させていただきます。

原材料名 有機麻の実、有機麻の実オイル、有機タピオカスターチ/ひまわりレシチン
内容量 1000ml
原産国 スペイン
栄養成分表示(100gあたり) エネルギー40kcal
たんぱく質1.0g
脂質2.9g
-オメガ3脂肪酸0.5g
炭水化物2.2g
食塩相当量0.1g

以上のように、エコミルのヘンプミルクにはカルシウムが含まれていません。

ヘンプミルクに限らず、オーガニックをうたっている植物性ミルクはなるべく添加物を避けるため、カルシウム強化はされていません。

アメリカではカルシウム強化がされたヘンプミルクも販売されているみたいなので、早く日本でも流通して欲しいものです。

ヘンプミルクを飲むメリット

オメガ3脂肪酸

他の植物性ミルクには含まれていなくて、ヘンプミルクミルクには含まれている栄養素。

それが「オメガ3脂肪酸」です。

オメガ3脂肪酸は「DHA」「EPA」「αリノレン酸」の3つに分類され、DHAとEPAは魚や甲殻類に含まれ、ヘンプミルクに含まれるオメガ3脂肪酸はαリノレン酸に該当します。

種類 効果
植物由来 αリノレン酸 血中中性脂肪を下げる
血栓防止
高血圧予防の作用
魚介類など由来 DHA 体内の免疫反応の調整
脂肪燃焼の促進
認知機能の向上
EPA 血液をサラサラにする
中性脂肪値を下げる
血管年齢を若く保つ
心臓病・脳梗塞を防ぐ
動脈硬化を防ぐ

αリノレン酸は人間の体内でつくることが出来ないため、食べ物から接種する必要があります。

オメガ3脂肪酸は人が生命を維持するうえで欠かせない必須脂肪酸であり、不足すれば皮膚炎などが発症すると言われています。

一日の摂取量の目安は、成人男性が1.92~2.23g、成人女性が1.62~1.99gです。

ヘンプミルクが1杯あたり(200ml)およそ1gのオメガ3脂肪酸が含まれているので、1日2杯飲めば目安量が接種できます。

必須脂肪酸が手軽に摂取できるという点はヘンプミルクの大きなメリットです。

【出典】
厚生労働省:「統合医療」に係る 情報発信等推進事業
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2020 年版)

環境負荷が低い

畜産は大量の温室効果ガスを排出します。

世界で排出される温室効果ガスのうち、実に全体の18%を畜産が占めていると言われています。

18%となると、自動車・飛行機・船舶といった「全ての交通」が排出する温室効果ガスを超える量です。

とくに畜産の中でも「牛肉」と「乳牛」は群を抜いてCO2排出量が多いのです。

CO2排出量という観点からもヘンプミルクは牛乳よりはるかに環境負荷が低いのです。

ちなみに麻はCO2排出量が少ないだけでなく、光合成の速度が非常に速い植物なので、一般的な樹木よりもCO2吸収量が多いと言われています。

また、栽培に必要な水の量も非常に少なく、自然に降る雨と太陽だけで成長します。

栽培に多くの水を使用するアーモンドミルクよりも、やはりヘンプミルクの方が環境負荷が低いです。

他の植物性ミルクとの比較

ヘンプミルクを飲む前に、牛乳よりも、他の植物性ミルクよりも、自分に合っているかどうかを知る必要があります。

牛乳

カロリー タンパク質 カルシウム
牛乳 61kcal 3.3g 110mg
ヘンプミルク 40kcal 1.0g 0mg

牛乳にはカルシウムが含まれていますが、ヘンプミルクにはカルシウムが含まれていません。

カルシウム目的の人の選択肢はヘンプミルクではなく牛乳、豆乳、アルプロのオーツミルクが選択肢になってきます。

カロリーはわずかにヘンプミルクの方が低いので、ダイエット目的ならヘンプミルクという感じでしょうか。

ただし、牛乳はとても環境負荷が大きいので、環境に配慮したい人はやはりヘンプミルクがオススメです。

豆乳

カロリー タンパク質 カルシウム
豆乳 52kcal 4.0g 11mg
ヘンプミルク 40kcal 1.0g 0mg

豆乳にはカルシウムが含まれていますが、ヘンプミルクには含まれていません。

とはいえ豆乳にはカルシウムの消化吸収を促進するビタミンDが含まれていないため、カルシウム目的ならヘンプミルクでも豆乳でもなく、牛乳が最適。

また豆乳にはイソフラボンが含まれていますが、ヘンプミルクには含まれていません。

美肌効果などを期待する人はヘンプミルクよりも豆乳がオススメ。

アーモンドミルク

カロリー タンパク質 カルシウム
アーモンドミルク 27kcal 0.8g 0mg
ヘンプミルク 40kcal 1.0g 0mg

カルシウムが含まれていないという点ではアーモンドミルクもヘンプミルクも同じです。

ただ若干カロリーはアーモンドミルクの方が低いです。

とはいえ、アーモンドミルクとヘンプミルクなら絶対ヘンプミルクをオススメします。

一粒のアーモンドを育てるのに約12リットルもの水が使われること、世界のアーモンドの8割がアメリカ・カリフォルニア州の一ヶ所に集中していることなどを考えると、植物性ミルクの中ではアーモンドミルクは環境負荷が大きい方です。

それに、栄養素はアーモンドミルクもヘンプミルクもほぼ同じですが、ヘンプミルクにはオメガ3脂肪酸が含まれています。

環境負荷、オメガ3脂肪酸という観点からもヘンプミルクを選びたいところ。

オーツミルク

カロリー タンパク質 カルシウム
オーツミルク 40kcal 0.2g 120mg
ヘンプミルク 40kcal 1.0g 0mg

オーツミルクと言ってもここではアルプロのオーツミルクを指します。

アルプロ以外の、例えばマイナーフィギュアズのオーツミルクとかなら、正直栄養素的にヘンプミルクと大差ありません。

というかオメガ3脂肪酸が含まれている分、ヘンプミルクの方がオススメです。

ただアルプロのオーツミルクはカルシウムとビタミンDが強化されていて、しかも味もダントツに美味しいです。

また、動物性からしか接種できないビタミンB12も含まれるので、アルプロのオーツミルクはヴィーガンにもオススメです。

個人的には日本で買える植物性ミルクの中で一番好きです。

ただ添加物が嫌だという人は、やっぱりヘンプミルクが選択肢になろうかと思います。

アルプロのオーツミルク>ヘンプミルク>アルプロ以外のオーツミルク

こんなイメージです。

ヘンプミルクの味

豆乳に近い味。

豆乳を青臭くした感じ。

マズくはない。

決してマズくはないんだけど、積極的に飲みたい美味しい飲み物かと言われると微妙。

だけど、健康のために飲む必要があるなら、飲めなくはない。

まぁでも無添加でオーガニック系の植物性ミルクだと大体こういう評価になります。

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まとめ

環境負荷が低いという点では牛乳よりも絶対ヘンプミルクがいいですね。

特に、食事からオメガ3脂肪酸をとれる食生活を送っていない人は、ヘンプミルクを飲みましょう。

ただ、個人的にヘンプミルクを買い続けるかと言われると微妙。

私ならアルプロのオーツミルクを選びますね。

カルシウムも食物繊維も入ってるし、何より美味しい。

アルプロのオーツミルクを超える植物性ミルクをいまだに見たことがない。

ただアルプロのオーツミルクは添加物入っているので、無添加派の人はヘンプミルクになるかな。

そんな感じで植物性ミルクを選びましょう。

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この記事を書いた人

持続可能な社会の実現を目指す300人以上の生活者や企業が集まる「サステラコミュニティ」運営。生まれも育ちも神奈川県横浜市。現在は鎌倉市在住。2018年にWEBメディアの会社を起業。フォロワー9万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信しています。

【プロフィール詳細】
https://susterra.net/ryu/

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